俳優のジョニー・デップが、元妻アンバー・ハードの携帯電話の通話記録を入手することを許可された。
ジョニー・デップはこの中に、アンバー・ハードが彼から暴力を受けたとする写真を偽造した証拠が残っているのではないかと考えているのだ。
ジョニーは現在、元妻アンバーに対し、名誉を毀損されたとして5000万ドル(約56億円)の損害賠償を求める訴訟を起こしている。ジョニーはこの中で、アンバーが2015年にジョニーから暴力を振るわれてできたという、アザを写した写真が偽造であると主張しているのだ。
ジョニーの弁護人ベンジャミン・チュウは「ハードさん側はこのような偽造写真を、宣誓証言の際にたびたび主張している」と語っている。
アンバーは2015年、ロサンゼルスにてジョニーから受けた暴力によって、目の周りにアザができ、鼻の骨が折れ、唇をケガしたと主張。これを記録したとされる生々しい写真も世界中に公開された。
ところが、ベンジャミン・チュウ弁護士によると、ロサンゼルス市警は「2人のもとに駆けつけた際、ハードさんはケガを負っておらず、部屋が荒れている様子もなかった」と語っていたというのだ。
さらに、チュウ弁護士はアンバーについて、「離婚和解金700万ドル(約8億円)と一時的接近禁止命令を得た際にも、友人と手を組んで写真をねつ造していた」と付け加えている。
そしてその後、ジョニーのことを「DV夫」と表現し名誉毀損裁判にまで発展していた英サン紙側の専門家が、アンバー側から提出された被害写真が、iPadのアプリを使って偽造されたものであったことを発見している。
そんな中、11月3日、バージニア州裁判所はジョニー側が写真偽造の証拠を得るため、アンバーの携帯電話の情報を解析することを許可したのだ。
アンバー側の弁護士はこの決定を受け、来年の裁判で反論できる証拠を提示するとした上で、ジョニー側のやり方を「メディアを使って裁判を操作しようとしている」と批判している。