現在、アメリカ国内で有給育児休暇の導入を熱心に訴えているメーガン妃が、英王室の称号を利用し、複数人の国会議員に電話をかけていたとして批判を受けている。
政治情報サイトPoliticoによると、かねてから政界への転身を目論んでいるとされるメーガン妃は、最近になって国内全体への有給育休制度の導入を進めるため、共和党議員に電話をかけるというロビー活動を行なっているのだという。
メーガン妃からの電話を受けたという上院議員のシェリー・ムーア・キャピト氏は取材に対し、運転中に突然、非通知設定の相手から電話がかかってきたと明かしている。
電話をとると相手からは「キャピト上院議員ですか?」という声が聞こえ、「こちらはサセックス公爵夫人メーガンです」と続いたという。
シェリー・ムーア・キャピト議員は「どうやって彼女が私の個人携帯の番号を入手したのかわからない」と語っている。
さらにスーザン・コリンズ上院議員も、メーガン妃からの電話を受けた1人だ。
スーザン・コリンズ議員は、Politicoの取材に対し、「もちろんおどろいたわ。彼女、私の個人携帯に電話してきたんだもの。そして、自分のことを『サセックス公爵夫人』だって自己紹介していた。なんだか皮肉よね」と語りつつ、「彼女と話せたのはうれしかったけど、私にとっては(自身の選挙区である)メーン州の人々が、有給育児休暇についてどう考えているかの方が重要だわ」と続けた。
わざわざ「サセックス公爵夫人」と名乗って突然政治家に電話をかけてくるメーガン妃に対し、ネット上では批判が殺到。
政治評論家のダレン・グリムスは、ヘンリー王子とメーガン妃夫妻が「関わり合いを持ちたくない夫婦」であることを証明したと述べている。
また、報道番組「GB News」の司会者コリン・ブレイザーは、「誰かに自分の主張を認めてもらいたいなら、議論で説得しなさい。これまでの英国王室に対する仕打ちを差し置いて、都合のいい時だけ称号を利用するんじゃない」とツイートしている。
また、「サセックス公爵夫人」の称号を利用することは、内政干渉にあたると指摘する者もいる。
王室専門家のブリタニー・ガドーリーは、「いちアメリカ国民のメーガン・マークルとしてなら、いくら議員に電話してもかまわない。でも、『サセックス公爵夫人メーガン』がアメリカの政治に関わる余地はない!アメリカで政治のために称号を利用するのは完全にアウト!」と強調している。