ポール・マッカートニーは、ジョン・レノンのことを愛していた。しかし、最後までそのことを伝えられなかったようだ。
11月5日（金）、イギリス・ロンドンのサウスバンクシアターで、最新著書のプロモーションを行ったポール・マッカートニー。そこでポールは、かつて世界的人気バンド ザ・ビートルズとして共に活動したメンバーたちとの関係について語った。
「16歳、17歳やそこらのリバプールの子どもが、そんなこと言えるわけない。ただ、できなかったんだ」と口にしたポールは、「だから一度も言わなかった。『ジョン、愛してるよ』って。伝えようとすら思わなかった。でも今になって、僕がいかに彼のことを愛していたかって実感して、最高な気分でいるんだよ」と続けた。
「Love Me Do」、「She Loves You」、「All You Need is Love」など、愛をテーマにした様々な楽曲をこの世に送り出し、音楽史上、最も偉大な作曲家コンビと言われたこの2人。
そんな2人のうち1人が、今になってこのような事実を明かしたとこは、ある意味、皮肉とも言えるだろう。
ポールの最新著書「The Lyrics: 1956 to the Present」は、つい先日発売された。この本は、解散から50年以上経過した今になっても世界中で愛されているザ・ビートルズの楽曲の歌詞に焦点を当てたものになっている。
ポールはジョン・レノンについて、「ザ・ビートルズとしての活動を終えた今、僕はいちファンのようなものだ。ジョンと一緒に仕事をすることや、彼自身のすばらしさを、今も覚えているよ」と語り、「ふざけて曲を作っていたわけじゃない。凡人と歌っていたわけじゃないんだ。僕たちが一緒に歌っていたのは、ジョン・レノンなんだよ」と、元バンドメンバーのすばらしさを強調している。
