米ノースカロライナ州で行方不明となっていた16歳の少女が、ハンドジェスチャーをキッカケに救出されたことが話題となっている。
DVの被害にあっていることを周囲に知らせるため、TikTok上で公開されて話題になったハンドジェスチャーがある。「家で暴力を振るわれています」「助けてください」「DVを受けています」という、意味を示す3つのジェスチャーを組み合わせたものだ。
地元メディア「Fox 8 Cleveland」が報じたところによると、11月4日(木)にケンタッキー州で発見されたのは16歳の少女で、事前に地元警察に対し「前方の車に乗る女の子がDV被害を訴えるジェスチャーを使っている」との通報があったという。
地元警察によると、この車を運転していたは61歳になるハーバート・ブリックで、少女が性的被害にあつている写真を所持していたそうだ。
この少女は11月6日、ノースカロライナ州アシュビルで失踪届が出されていた。その後の捜査で、ハーバート・ブリックは少女を一度オハイオまで連れて行ったが、ブリックの親戚があまりにも幼い少女を連れ回しているブリックに疑念を抱き、さらに失踪届が出されていることにも気づいたことから、逃げるようにその場を去ったという。
ブリックはその後、児童ポルノ所持と不法監禁の罪で逮捕され、現在はローレル郡刑務所に収容されている。
今回少女が救出されるきっかけとなったハンドジェスチャーは、2020年7月ごろからTikTok上で出回り始めた。このころ、新型コロナウイルス感染拡大によるパンデミックに伴い、家庭内暴力の被害が増加していたのだ。国連の発表によると、このロックダウンの期間中、家庭内暴力は20%増加したという。
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TikTokにて公開された、ジェスチャーを周知する動画の中には、350万回再生を記録し13万回シェアされたものもあった。