2020年9月、動画配信サービスのネットフリックスと、複数年にわたる大型契約を結んだヘンリー王子とメーガン妃。そんな2人が現在、イギリス王室とテレビ関係者の両方から批判を受けている。
ネットフリックスは現在、20世紀後半のイギリス王室を舞台にしたドラマ「ザ・クラウン」をシーズン4まで公開しているが、この中の故ダイアナ元妃が、あまりにも現実からかけ離れた描写をされているとして、イギリス政府が懸念を示していた。
そんな中、故ダイアナ妃とかねてから親交があり、「ザ・クラウン」のアドバイザーをつとめていたジェミマ・カーンが「作品にダイアナ妃への敬意や、思いやりが感じられない」として、担当を辞退している。
そして、実の母親が真実とは違った描き方をされているにもかかわらず、反論することなくネットフリックスとの契約を続けるヘンリー王子とメーガン妃の姿勢を、疑問視する声が相次いでいるのだ。
夫妻は現在、ネットフリックスとともに、実生活を観察するようなリアリティ番組やアニメシリーズ、負傷した兵士たちによる「インヴィクタス・ゲーム」に焦点を当てた作品など、様々なプロジェクトに取り組んでいる。
あるテレビ関係者は、「ザ・クラウン」への批判をもろともせず、何事もなかったかのように自身のプロジェクトを進めているヘンリー王子夫妻について、「彼らが現在、沈黙を守っている目的が何なのか、さっぱりわからない。彼らの仕事の成果がネットフリックスで公開されれば、まだ現状を把握できるのかもしれないが、現時点でなんの発表もされていない。ネットフリックスが彼らから何を得ようとしているのか、業界内では疑問の声が挙がっている」と語っている。
また、ヘンリー王子の伝記などを執筆している作家のアンジェラ・レヴィンは「ネットフリックスのこととなると、ヘンリー王子は沈黙をつづけるでしょう」と語った上で、「彼はネットフリックスとの契約を破棄し、母親のために立ち上がるべき。母親の名誉とお金、どちらが大切なのかしら?ヘンリー王子が立ち位置を明確にしないのはおかしい」と訴えている。