映画『エイリアン』(1979年)、『ブレードランナー』(1982年)など、これまで数々の人気作を生み出した映画監督のリドリー・スコット(83)が、スーパーヒーロー映画をバッシングし話題となっている。Deadlineが伝えている。
マーベル、DCコミックスといったスーパーヒーロー映画は、長年大ヒットを飛ばしているが、リドリー・スコット監督はこれらの作品はお気に召さないようだ。
Deadlineのインタビューの中でリドリー・スコット監督は「いつでも、いつだって、すばらしい映画というのは、登場人物によって作られる。スーパーヒーロー映画の話をしましょうか。私はそんなの潰してやる。とことんやってやる。スーパーヒーロー映画なんてクソほどつまらない。あんな脚本なんの役にも立たん」と、Fワードを多用しながら痛烈にバッシングしたのだ。
そんなリドリー・スコット監督は、その一方で、自身が手がけた“すばらしい脚本のスーパーヒーロー映画”を紹介。1979年公開の『エイリアン』、1982年の『ブレードランナー』、そして2000年公開の『グラディエーター』の3作品を挙げた。
「これらはスーパーヒーロー映画だ。なぜ、スーパーヒーロー映画にはいいストーリーがないのか?話が脱線してしまったけど、つまりだ、それらの映画はほとんどの場合、特殊効果に助けられている。特殊効果に携わる人々にとって、お金ばかりあってとてもつまらないものになってきているんだ」と、脚本よりも映像のエフェクトばかりが重視され、脚本と内容が重視されていないスーパーヒーロー映画を一刀両断した。
過去にもマーティン・スコセッシ監督もスーパーヒーロー映画を「あれは映画ではない。テーマパーク」と批判。その後、フランシス・フォード・コッポラ監督もスコセッシ監督の発言に賛同していた。