名作スパイ小説『007』の生みの親は、自身の身の回りの品にも、暗号を潜ませていたようだ。
11月17日(水)より、『007』シリーズの原作者イアン・フレミングのカフスボタンが、オークションに出品されることが明らかになった。
このカフスボタンは、1962年に公開された『007』シリーズの劇場版第1作『007/ドクター・ノオ』のプレミア試写会にて、イアン・フレミングが身に着けていたものとされている。
オークションを主催する「Mallams」によると、ボタンの裏面には法則のわからないアルファベットが3文字ずつ彫りこまれているが、この意味は誰にもわからないという。
彫りこまれているのはそれぞれ「WUS」、「SIL」、「UDH」、「NUF」という異なる文字列で、何かしらの意味が込められているのではないかと考えられている。
オークションの商品紹介欄には、「この暗号を解読することは、スパイ志望の方にとってはとっておきの任務となるでしょう」とつづられている。
なおこのカフスボタンには真珠がセットされており、1,200ドル(約13万7,000円)から1,600ドル(約18万3,000円)の価値があると見られている。
小説「007」シリーズは、1952年に発表された「カジノ・ロワイヤル」を皮切りに、フレミングが1964年に亡くなるまで、長編11作と短編2作が世に送り出された。
もともとは第二次世界大戦当時、イギリス海軍の情報将校だったフレミング。ジャーナリストとしての知識もあったことから、その経験はジェームズ・ボンドが登場する作品にも多く取り入れられていると言われている。
1962年には映画化もされ、現在まで26作品が発表される人気シリーズとなっている。
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