動画配信サービスの「ネットフリックス」は、これまで公開してこなかった人気映画や番組の視聴時間を、定期的に報告すると発表した。
同社は今後、英語版と非英語版において、会員がテレビ番組や映画のトップ10を視聴するのに費やした時間を毎週公表するという。
その第一弾として11月16日（火）に発表されたレポートでは、12日（金）に公開されたドウェイン・ジョンソン主演のアクション映画『レッド・ノーティス』が、公開以降1億4900万時間にわたって視聴され、英語版では今最も人気のある映画であることが明らかとなった。
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英語版テレビ部門では、犯罪ドラマシリーズ「ナルコス：メキシコ編 シーズン3」が1位を獲得。5,000万時間視聴された。
また非英語版の1位は「イカゲーム」で、こちらは11月14日までの1週間で4,300万時間視聴されている。
ネットフリックス社の今回の判断は、会員からの「十分な透明性がない」という批判に応えてのものだった。
コンテンツ戦略部長のパブロ・ペレス・デ・ロッソは「ストリーミング配信において、どうなれば『成功』と言えるのか判断するのは難しい」と語り、「CMの入らないストリーミングサービスでは、従来『成功』を判断する基準とされてきた興行収入や視聴率などの指標は意味を持たないのだ」と続けた。
それでも、世界中で2億人以上の会員数を誇るネットフリックス社は、今後より多くの視聴率情報を提供する予定としているが、特定の番組の視聴者数を報告する予定はないという。
パブロ・ペレス・デ・ロッソは今回の方針変更について、「これはネットフリックス、クリエイター、そしてスタッフたちにとって大きな一歩だ。人々なストリーミング業界での『成功』とは何かを知りたがっている。今後公開していく情報がその答えとなるだろう」と語っている。
