イギリス王室がいよいよ法的手段に出るかもしれない。
動画配信サービス「ネットフリックス」で現在配信されている、20世紀後半のイギリス王室を描いたドラマ「ザ・クラウン」。ここでのエリザベス女王やイギリス王室の描写をめぐっては、以前からイギリス政府が「フィクションだと明確に示す」よう要請するほど、不正確だとされてきた。
【動画】『ザ・クラウン』シーズン4 ティーザー予告編 – Netflix
そんな中、来年公開されるシーズン5での女王たちの描写を懸念した王室メンバーの友人たちが、法的なアドバイスを受ける動きを見せていると、サン紙が報じている。
ある情報筋は記事の中で、「彼らが受けるアドバイスは、王室メンバーにもあてはまる」とし、王室側が法的手段を取る可能性があることも指摘しているのだ。
サン紙によると、エリザベス女王は担当の法律事務所である「Farrer & Co and Harbottle & Lewis」から、すでに法的にアドバイスを受けているのではないかという。
情報筋は「今後、王室側もこのアドバイスを意識していくことだろう」と語っている。
なお、来年公開予定のシーズン5では、1990年代半ば、チャールズ皇太子とダイアナ妃が、崩壊した結婚生活をなんとか救おうとする様子が描かれるという。
ある関係者はサン紙に対し、「このシリーズはこれまでで最も物議をかもすことになるだろう。多くの人にとっていまだに信じられないほど生々しいできごとを扱うのだから」と語っている。
さらにこの関係者は、「心配なことに、多くの人々、特にアメリカ人は『ザ・クラウン』をドキュメンタリー番組だととらえている。しかしドラマの内容は王室の観点から見ると、お世辞にもいいとは言えない。そして彼らは実在の人物であり、多くの人がまだ生きている」とし、「次のシリーズは王室に大きなダメージを与える可能性がある」と番組の問題点も指摘していた。