ハリウッドを拠点に活動する日本人俳優・尾崎英二郎が、マーベル・テレビジョン製作の異色のダーク・コメディ・アニメ「Marvel’s Hit-Monkey(原題)」に声優として出演していることが明らかとなった。
米Huluにて11月17日から配信中の「Marvel’s Hit-Monkey」は、史上最強の殺し屋「ヒットモンキー」の活躍を描いた物語。原作コミックの中では、デッドプールやスパイダーマンらともバトルを繰り広げるキャラクターであり、過去には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督が実写映画化に興味を示すなど、カルト的な存在として知られている。
【動画】「Marvel’s Hit-Monkey」本予告
今作は、殺し屋のニホンザルのオリジン・ストーリーを土台に、映画監督のジョシュ・ゴードンとウィル・スペックが脚色。アダルト向けの壮絶なバイオレンスと切れ味鋭いジョークの応酬を絶妙なバランスで編み込んだ作品に仕上げている。
主演は、本年度のエミー賞コメディ部門を総ナメにし、自身も主演男優賞に輝いた「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」のジェイソン・サダイキス。共演には「HEROES/ヒーローズ」「スタートレック」『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』のジョージ・タケイや、『X-MEN:アポカリプス』でサイロックを演じたオリヴィア・マン、同じくマーベルの「クローク&ダガー」のアリー・マキなど、米国のアジア系男優・女優たちがキャストされ、タイトルロールのヒットモンキーには、『インクレディブル・ハルク』でハルクの声を演じ、数多くのアニメ作品で活躍しているフレッド・タタショアが息を吹き込んでいる。
複数の役柄で本作のオーディションを受けたという尾崎は、シーズン序盤に2役で登場。ひとつは、アニメ版オリジナル・キャラクターの「若手刑事のヒロシ」役(第1話)、もう一つは、原作コミックにも登場する悪役「カトウ将軍」役(第2話、第3話)で、30歳と50歳代の幅の声を演じ分けた。さらに収録期間中に行われた追加オーディションにより、いくつかの異なる端役の声も合わせて担当しているという。
尾崎英二郎のコメントは下記の通り。
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今回の作品は、日本国内ですべてのドラマが展開します。
ハリウッドの多様化の波の後押しもあり、主要キャストは主演のジェイソン・サダイキスとフレッド・タタショア以外は、ほぼアジア系の男優と女優が演じています。
米国発のドラマですから、英語ネイティヴの俳優たちとのバランスが果たしてとれるか?という壁が常にあり、 “声” だけの表現の勝負で、そこに日本人俳優として初回エピソードから食い込むことができた意義は大きいと思っています。第2話のように、マーベルの世界の中の”ヴィラン”を演じることも目標の1つでした。
「マーベル・テレビジョン」が、マーベル・スタジオに統合された後、守秘義務の厳しさもあって制作体制の行方をキャストの僕らも知ることができない時期が続きました。作品が完成まで漕ぎ着けられるのか、非常にやきもきしましたが、新体制下でも十分なサポートを受けながら制作は進んだそうです。
実写ドラマ「エージェント・オブ・シールド」(2014年)、そして今回のアニメ、2つのシリーズに出演が叶ったことも誇りですし、今回はアニメーションならではの創造性と、舞台である日本の風景や文化の美の再現度が驚くほど見事で、日本の視聴者の皆さんにも喜んでいただけると確信しています。
複数の役柄の声の演技も、多くの方に楽しんでいただけたら嬉しいです。ここからも良い作品に関わっていけるよう、頑張っていきます。
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作品情報
「Marvel’s Hit-Monkey」
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米国配信日:2021年11月17日
第1シーズン、全10話
<あらすじ>
一族を皆殺しにされたニホンザル(フレッド・タタショア)が、アメリカ人ヒットマンであるブライス(ジェイソン・サダイキス)の亡霊と奇妙な縁で出会い、暗殺術の教えを受ける。やがて凄腕の殺し屋として成長した“ヒットモンキー”は、仇を討つ復讐の旅に出る。日本の闇社会を舞台に銃と刀を携え、黒のスーツを身にまとったモンキーが暴れまわり、レイディ・ブルズアイやシルバーサムライなど、マーベルコミック原作の人気ヴィランたちも登場する!
製作:マーベル・テレビジョン
配信:米Hulu(海外ではディズニー+のSTARほか)
監督:ジョシュ・ゴードン&ウィル・スペック
出演:ジェイソン・サダイキス、ジョージ・タケイ、オリヴィア・マン、アリー・マキ、ノビ・ナカニシ、フレッド・タタショア