歌手のマリリン・マンソンが、第64回グラミー賞でノミネートを果たし物議をかもす事態に。これに主催側が擁護のコメントを発表している。
マリリン・マンソンといえば、元ガールフレンドのアシュリー・モーガン・スミスラインや、人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」女優のエスミー・ビアンコなど、過去に彼から性的虐待を受けたと主張する女性たちから、3件の訴訟を起こされている。
米時間11月23日、来年1月31日(日本では2月1日)に開催される、音楽の祭典「第64回グラミー賞授賞式」のノミネートが発表。その中でマリリン・マンソンは、最優秀アルバム賞にノミネートされているカニエ・ウェストの「DONDA」に参加。また自身が参加している楽曲「Jail」が、最優秀ラップソングにノミネートされたのだ。
性的暴行で訴えられているマリリンが、権威ある賞にノミネートを果たしたことで、物議をかもす事態に。これにグラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーのCEOがコメントを発表した。
CEOのハービー・メイソン・ジュニアは、「The Wrap」のインタビューの中で、「我々は、作品を提出する人を制限することはありません」と、どのような状況であっても平等に審査することを明らかにした。
さらに「私たちはその人物の過去を振り返ったりしない。その人物の犯罪歴を見返したりしない。ルールの範囲内での合法性以外に目を向けない。『その作品のレコーディング時期や、他の基準に基づいて適しているか』これに当てはまれば、提出することができます」と、グラミーのルールを改めて語った。
またハービー・メイソン・ジュニアは、授賞式の他の側面については、異なる考慮がなされるだろうとコメント。作品は平等に評価対象となるが、ステージ、ショー、イベント、レッドカーペットへの出席はまた違う考えになることを明らかにした。