人気俳優のベネディクト・カンバーバッチ(45)が、「有害な男らしさ」について語っている。
自身が主演を務める新作映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のプロモーションのため、「Sky News」のインタビューに応じたベネディクト・カンバーバッチ。
インタビューの中でカンバーバッチは、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェンダーと権力の描写と、それが実際の生活にどのように関連しているかについて話した。
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の舞台は1920年代のアメリカ・モンタナ州。カリスマ性があるも威圧的な態度で恐れられている兄フィルと、対照的な性格で地味な弟ジョージの物語だ。二人は牧場で共に経営をして暮らしているが、未亡人ローズとジョージが結婚することで関係がこじれ、話が展開していく。
インタビューの中でカンバーバッチは「僕たちは男性の行動を修正する必要がある。そのエンジンの蓋を少し持ち上げて、考える必要があるんだ」とコメント。
さらに「(物語と実生活は)とても関連性があると思う。現状の家父長制の不備に疑問を投げかけ、それを指摘することはこれまで以上に重要だよ。こういった暴動の側面、拒絶、『全ての男性が悪いわけじゃない』といったような幼稚な防御的立場を手に入れるけど、違うんだ。僕たちは黙って耳を傾けなければいけない」と強く訴えかけた。
さらにカンバーバッチは、虐待と抑圧の問題が文化的に扱われることについても語っている。
「虐待の認識が十分ではなく、不利な点の認識も十分ではない。同時に、どこかのタイミングで、おそらく今ではなく、でもいつか、男性を正すための抑圧的な行動の背後にある理由を調べるという映画を制作するべきだと思う」
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