いまも世界中から愛されている人気バンド「ザ・ビートルズ」が、かつて「ロード・オブ・ザ・リング」の実写化を計画していたことが明らかとなった。
2000年代初頭に公開され大ヒットを記録した映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで監督を務めたピーター・ジャクソンによれば、ビートルズは1968年に「ロード・オブ・ザ・リング」の映画を作ろうと試みていたという。
【動画】映画『ロード・オブ・ザ・リング』予告編（2001）
ジャクソン監督いわく、きっかけはビートルズが1960年代後半にインドを訪れた際、映画プロデューサーのデニス・オデール氏から、書籍「指輪物語（映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作）」のコピーを受け取ったことだったと明かしている。
「3冊あるから、彼（オデール）は、ビートルズのメンバーそれぞれに1冊ずつ送ったんじゃないかな。リンゴ（・スター）は受け取っていないと思うけど、ジョン（・レノン）、ポール（・マッカートニー）、そしてジョージ（・ハリスン）は、インドで読むために『指輪物語』を受け取った。そして彼らはそれを読んで興奮したんだ」
映画化に意欲的だったというビートルズだが、原作者であるJ・R・R・トールキンは、自身が書いた物語をポップグループのメンバーが演じるというアイデアに難色を示し、映画化権を渡すことを渋ったのだという。
英BBCによれば、もしビートルズ版『ロード・オブ・ザ・リング』が制作されていれば、ポールがフロド役、ジョンがゴラム役、ジョージがガンダルフ役、リンゴがサム役として出演する計画だったそうだ。また、監督には『2001年宇宙の旅』などで知られるスタンリー・キューブリックを希望していたという。
