11月23日(火)、グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーは、第64回グラミー賞のノミネート曲を発表。それらの曲のほとんどが、何らかの形でトレンドに影響を与えたり、TikTokで話題になったものばかりであることが明らかになった。
特に、主要部門にノミネートした曲の多くがTikTokで有名になっていることから、このアプリがいかにポップカルチャーを反映したものとなっているかを物語っている。
主要部門である「年間優秀楽曲賞」にノミネートしている9曲のうち7曲、「年間優秀レコード賞」にノミネートしている10曲のうち7曲が、TikTokでヒットしたものだ。
これらの中には、リル・ナズ・Xの「Montero (Call me By Your Name)」(TikTokでの使用回数220万回)や、オリヴィア・ロドリゴの「Drivers License」(TikTokでの使用回数140万回)、シルク・ソニックの「Leave The Door Open」(TikTokでの使用回数10万1500回)といった楽曲が含まれている。
また、楽曲に合わせたダンスが話題を呼び、TikTok上での流行につながったものもある。
「ベスト・ラップ・パフォーマンス賞」にノミネートされているカーディ・Bの「Up」もその1つだ。マイア・ジョンソンとその友人クリス・コッターによって振り付けられ、そのマネしやすさが人気となり、TikTok上では230万本もの動画で使用された。
@theemyanicole had to do our dance again🔥🔥 @cchrvs #upwmyaxchris ♬ Up – Cardi B
2018年にMusical.lyと合併し、アメリカでサービスを開始して以来、アーティストやレーベルにとって不可欠なプロモーションツールとなっているTikTok。2019年には、リル・ナズ・Xの「Old Town Road」やリゾの「Truth Hurts」といった楽曲がTikTokの影響でビルボードチャートを押し上げたことで、このアプリの力が明らかになった。
第64回グラミー賞の受賞式は、2022年1月31日(日本時間2月1日)に開催される。