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ケヴィン・スペイシー、主演ドラマ「ハウス・オブ・カード」降板で巨額の損害賠償命令! その額なんと35億円

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ケヴィン・スペイシー

俳優のケヴィン・スペイシーが、出演していたネットフリックスの人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の、制作スタッフに対しセクハラを行ったとする問題。この件に関し、裁判所がケヴィン・スペイシーに対して、制作スタジオへ3,100万ドル(約35億円)の損害賠償支払いを命じていたことがわかった。

この裁判は、同ドラマを制作しているMRC社が申し立てていたもので、昨年には判決が出ていた。しかしこの度MRC社の弁護人がロサンゼルスの裁判所に賠償金の支払い確認を行ったために、11月22日(月)になって初めて公になった。

「ハウス・オブ・カード 野望の階段」は、2013年から2018年にかけて公開されたドラマで、スペイシーは主人公を演じるだけでなくエグゼクティブプロデューサーも務めていた。

スペイシーはこの作品で、政治的な地位を高めるべく野望を燃やす下院議員フランクを演じていた。

事件が明るみになったのは、最終シーズンを撮影している真っ只中のことだった。世界的に「#MeToo」運動が広がりを見せる中、女優のアントニー・ラップが、まだ14歳だった頃にスペイシーからセクハラを受けたと告発した。

これをきっかけに、複数の被害者がスペイシーの悪行を暴露。その中には、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の制作スタッフも含まれていた。

事態を重く見たMRCとネットフリックスはスペイシーを降板させ、ドラマを打ち切る決断をした。

またMRCは、スペイシーが会社として規定しているセクハラ禁止の規則に違反し、最終的に数百万ドルの損害につながったと主張している。

スペイシーの突然の降板にともない、MRC側は急な脚本の書き換えや取り直しを余儀なくされ、ストーリーの都合上当初12話の予定を8話に短縮せざるを得なかったためだ。

MRCの弁護人は、「MRCは粘り強く追求し、最終的に正しい結果を得ることができた」とし、「労働環境やセット、そして従業員の安全はMRCにとって最も重要視する項目であり、これこそ我々の信頼を押し上げた理由だ」と続けた。

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