今年、公開20周年を迎えた映画『ハリー・ポッターと賢者の石』。ダニエル・ラドクリフ(32)にとってハリー・ポッターは当たり役となったが、ある人物の存在なくして、ダニエル版ハリー・ポッターは起こり得なかったようだ。
ダニエルは今年8月、アメリカで深夜に放送されているトーク番組「The Late Show with Stephen Colbert」に出演。その際、『ハリー・ポッター』シリーズに出演できたのは、同シリーズでマクゴナガル先生を演じた大物女優マギー・スミスのおかげであったと明かしている。
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マクゴナガル先生を演じたマギー・スミス(右)↓↓
“What do you think?” – Professor McGonagall
“I think Miss Bell…is lucky to be alive.” – Professor Snape pic.twitter.com/2MpsAgrUEQ— Harry Potter Film (@HarryPotterFilm) April 8, 2015
ダニエルによれば、マギーと初めて会ったのは彼が9歳の頃。2人は当時、英BBCで放送されたドラマ「デビッド・コパーフィールド」で共演しており、それが縁で、ハリー役にダニエルを推薦してくれたのだとか。
【動画】『ハリー・ポッター』出演をふり返るダニエル・ラドクリフ(該当シーンは約11分30秒頃~)
当時、ダニエルは両親から、「なんてこった。マギー・スミスと一緒に仕事をするなんて、すごいことだよ」と言われたというが、当のダニエルはマギーがどれだけ偉大な女優であるか知らなかったという。
とはいえ、ハリー・ポッター役をキャスティングするのは簡単なことではなかったようだ。同作のキャスティング・ディレクターであるジャネット・ハーシェンソン氏は以前、米HuffPostに対し、完ぺきなハリーを見つけるために苦心を重ねたことを明かしている。
まず、映画『ハリー・ポッター』は、原作の世界観を忠実に再現するため、「メインキャラクターはイギリス人俳優のみを起用する」というルールが設けられていたのだそう。このルールにより、同シリーズへの参加を熱望していた故ロビン・ウィリアムズは出演を断られている。
また、『ハリー・ポッター』の続編が何本も作られる予定であったため、ハリーを演じる少年はキャラクターと同じ年頃である必要があったという。加えて、ハリーの目の色も重視していたため、青もしくは緑色の目を持つ少年を探していたと、ハーシェンソン氏は明かしている。
ハーシェンソン氏によれば、『ハリー・ポッターと賢者の石』で監督を務めたクリス・コロンバス監督は、前述の「デビッド・コパーフィールド」を観て以来、ダニエルに目をつけていたそうで、『ハリー・ポッター』のオーディションに来てくれないかと直々に尋ねていたのだという。
最終的に、ハリー・ポッター役はダニエルともう一人の若手俳優の間で争われ、ダニエルが見事ハリー役をゲット。ハーシェンソン氏は、ダニエルがハリー役に起用された理由について、「弱々しさ」を持つ一方で「度胸」をあわせ持っていたためだと明かしている。
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