10月に発生した、俳優のアレック・ボールドウィンが主演をつとめる映画『Rust』の撮影現場における拳銃の誤発射事故に関し、サンタフェ保安局のコメントが話題となっている。
撮影のリハーサル中、アレック・ボールドウィンの持っていた小道具の銃が発射され、撮影監督のハリナ・ハッチンスが死亡、監督のジョエル・ソウザが負傷した。
そんな中、これまで沈黙を守ってきたアレックが先日、事故後初めて、米ABCチャンネルの対面インタビューに応じ、「引き金は引かれていない。私は引き金を引いていないんだ。僕は誰かに拳銃を突きつけたりしてなんかいないし、決して引き金を引いたりなんかしていない」と主張。
また、実弾が込められていた経緯についても「全くわからない。誰かが実弾を用意したんだろう。そんなもの、現場にあるはずないんだから」と潔白を訴えた。
そんなアレックのこの主張を受けて、管轄のサンタフェ保安局がコメントを発表した。
保安官のエイダン・メンドーサはFoxニュースの取材に対し、「拳銃が簡単に発射されることはありません」と語ると、「ですので、銃を発射させるために何らかの操作が行われたか、もしくは彼自身が行ったと考えられます。そして、そのような状態の銃が彼の手の中にあったのです」と、拳銃が勝手に暴発する可能性を否定したのだ。
一方、その後Buzzfeedニュースが入手した、拳銃業界の関係者でもある2人の退役軍人の話によると、「意図的に引き金を引くことなく、銃が発砲される可能性はある。ハンマーが戻っていて銃弾が装填されている状態であれば、軽く触れただけで銃を発射することができる」とのことだった。
なお、この事故については、拳銃の管理担当だったスタッフも「濡れ衣を着せられている」として裁判所に訴えている。
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