トラヴィス・スコットが、先月発生したミュージック・フェスティバルの死亡事故に関する複数の訴訟を受けている件で、初めて法的な回答を提出した。
現地時間11月5日、テキサス州ヒューストンにてトラヴィス・スコット主催のミュージックフェスティバル、アストロワールドが開催。そこで多くの観客が前に押し寄せたことにより多数の死傷者が出た。10名が命を落としたと報じられている。
トラヴィスは事故後に動画をSNSに投稿。「俺のファンは、俺にとってのすべてなんだ」「俺はいつもファンのみんなにポジティブな体験をしてもらいたいと思っている。俺にできることがあるならば、ショーを中止し、彼らが必要としている助けのために、なんでも手助けしたい」と、何度も頭を抱え、涙ながらに被害に遭った方々への思いを語った。
この惨劇に、亡くなった男性1人の家族を含む被害者ら125人が、主催したトラヴィス・スコットやゲスト出演したドレイクらを相手取り、7億5000万ドル(約850億円)の賠償を求める裁判を起こしたと先月報じられた。これらの訴訟の一部は、トラヴィス、イベントを主催したライブ・ネーション、その他のイベント主催者が、イベントの計画方法に法的な過失があったと非難している。
そんな中、新たにPeopleが報じたところによると、トラヴィスと彼の会社であるカクタス・ジャック・レコーズ社は、弁護士を通して訴訟で主張されている内容を全面的に否定し、「これらの被告に対する偏見ある主張を棄却することを謹んで要請します」と回答した。また、被告に対して“さらなる救済”を与えることも求めた。
9歳で亡くなった被害者の遺族が、葬儀費用を負担するというトラヴィスの申し出を拒否してから1週間も経たないうちに発表されたトラヴィス側の主張。果たして、今後はどのような展開になっていくのだろうか。