人気ラッパーのトラヴィス・スコットが、自身が主催したフェスの事故後初めてインタビューに応じた。
今年11月5日、テキサス州ヒューストンにて、トラヴィス・スコット主催の音楽フェス「2021 Astroworld Festival」が開催。約5万人もの観客が参加したこの野外ライブでは多くの観客が前に押し寄せたことにより多数の死傷者が出た。これまで10名が命を落としたと報じられている。
事故後、翌日に予定されていたフェスや、その後のイベント出演をキャンセルしたトラヴィス。そんなトラヴィスが今回、ラジオパーソナリティーのシャルラマーニュ・ザ・ゴッドのチャンネル「The Breakfast Club」に出演し、事故後初めてインタビューに応じた。
【動画】A Conversation with Travis Scott and Charlamagne Tha God
インタビューの中で、司会のシャルラマーニュから事故においての対応について「できる限りのことをしたか?」と聞かれると「物理的にできる限りのことは全てした。何が起きていたか知っていたら、もっといい方法があったかもしれないと思うだろう。でも、1000パーセントのことはしている」と主張した。
トラヴィスは人々が押し寄せパニックになっているときもコンサートを中断せず続けたとして、亡くなった男性1人の家族を含む被害者ら125人から賠償を求める裁判を起こされている。
ステージを続けた理由についてトラヴィスは「その声(悲鳴)が聞こえなかったんだ」とコメント。また観客が危険にさらされていることを知っていたら、ショーを中止していただろうとも語った。
死亡事故に対する責任を否定したトラヴィスだが、事故が起きてしまった要因を明らかにするのは自身の責任でもあると感じているという。
これについてトラヴィスは「僕には、ここで何が起こったのかを解明する責任がある。解決策を見つける責任があるんだ。願わくば、これがアーティストとして、何が起こっているのかをより深く理解するための第一歩になればいいと思っている」と語り、この先またコンサートを開催したときのための、安全性を追求していることを明らかにした。