※この記事には「And Just Like That…」第1話のネタバレが含まれています。
「セックス・アンド・ザ・シティ」の続編「And Just Like That…」のクリエイターを務めるマイケル・パトリック・キングが、ストーリー展開の意図を明かしている。
12月9日(木)、HBO Maxにて待望の「And Just Like That…」第1話と2話が公開された。
この中で、主要キャラクターの一人である主人公キャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)の夫ミスター・ビッグ(クリス・ノース)が亡くなるというシーンが描かれた。ようやく結ばれた2人が、続編第1話で突然の別れを迎えるという展開に、多くの視聴者が衝撃を受けた。
第1話の中でミスター・ビッグは、大手エクササイズ機器メーカー「ペロトン」社製のエアロバイクでエクササイズをした後、心臓発作を起こし倒れてしまう。外出から戻ったキャリーは倒れているミスター・ビッグを発見し抱きかかえるが、彼はそのまま腕の中で息を引き取ってしまう。
この展開について、「死はストーリーの原点だ」と語ったマイケル・パトリック・キングは、「視聴者は、前回と同じストーリーを期待しているわけではない。僕がクリス(ノース)に、ミスター・ビッグが第1話で亡くなることを伝えたとき、彼は続編が前回とは異なる展開になることを把握してくれた。我々はしっかりと話し合ったよ。なぜ彼が死ななければならないのか、今後のストーリーにどのような影響を与えるのか、ってね。話し合えば合うほど、クリスは、これがキャリーとこの作品がより愛され、魅力的な作品になるために必要なことだと理解してくれた」と、衝撃的な展開の裏に隠されたエピソードを明かした。
またマイケルは、このシーンにペロトン社製の高級エアロバイクを使用した経緯について、「彼が心臓発作になりうることは、これまでのストーリーでわかっていた。だから、ペロトンが原因というわけでは決してない。今や誰でもペロトン社のエアロバイクを認識できるだろ?現代社会を反映しただけなんだよ」と、ペロトン社をフォロー。
さらに「我々は、ミスター・ビッグが今の時代を生きているということを示したかったんだ。みんな僕のところへやってきては、『登場人物たちも年をとったんだね』って言ってくる。でも確実に彼らは、現代でイキイキと生活しているんだよ」と語り、「そこで考えたんだ。ミスター・ビッグは、コロナ禍でどのように過ごしていたんだろうって。レコードコレクションを聴いたり、家でエクササイズしたりしていたんじゃないかって。そこで我々は、自宅セットに豪華なバス・スパルームをつくり、そこにエクササイズグッズの象徴、ペロトン社のエアロバイクを置いたんだよ。僕もいつも乗ってるしね。もちろん、あんなバスルームはないけど。キャリーが持っていたフェンディのバッグも、時代を反映させたものだ。ペロトン社のエアロバイクもそう。心臓発作とは全く関係ないよ」と明言した。
「And Just Like That…」は、日本ではこの冬以降、U-NEXTにて全話独占配信される。
U-NEXTにて独占配信中![PR]