映画『Rust(原題)』の撮影中に、俳優アレック・ボールドウィンが使っていた銃が誤発射されてしまったことで撮影監督のハリナ・ハッチンスが亡くなった事件。これに関し、先日アレックがインスタグラムにある手紙を公開した。
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アレックは、映画の25人のクルーが共同で署名した手紙を公開。これは、撮影現場で死亡事故が発生する前に、職場の環境が悪かったという報道がいくつかあったことを受けての公開となった。
本作に主演し、さらにプロデューサーも務めていたアレックは、2ページにもわたる手紙をインスタグラムに投稿し、その中で、クルーたちは職場で起こった悲劇について「より正確な説明を表現したかった」と述べている。
現地時間10月21日、ニューメキシコ州サンタフェのボナンザクリーク牧場で『Rust(原題)』を撮影中、アレックは銃を構えていたが、その銃が発射され、撮影監督のハリナ・ハッチンスさんが致命傷を負った。彼女は42歳だった。アレックが持っていたリボルバーに実弾が入っていたかどうかは、現在も調査中とのことだ。アレックは先日のインタビューで「引き金は引いていない」と主張している。
手紙の中でクルーたちは「彼女を失ったことで、私たちは全員が傷つきました。私たちの一体感、精神、そして労働力を失ったことでも、私たちは傷ついているのです。世間から標的にされた友人たちの悲しみを思うと、私たちは心を痛めています」とつづっている。また撮影現場の環境については「危険で搾取的な職場であるという記述は誤りです」として、この報道によって大切なことから目が逸されていると主張。「それは、ハリナ・ハッチンス氏の記憶と、時代遅れの業界の銃器や安全対策に代わる近代的な方法を見つける必要性です」とつづっている。
また、何人かのクルーが事故発生前に辞めたという報道については「(クルーが)辞めたことは事実ですが、私たちのほとんどは残り、抗議したり辞めたりする必要性を感じていませんでした」と、職場では楽しんでいたことも主張している。