マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のブラックパンサー/ティ・チャラ役で知られる、故チャドウィック・ボーズマン(享年43)は生前、『ブラックパンサー』続行を望んでいた?チャドウィックの実兄のインタビューが公開され、話題となっている。
チャドウィック演じるブラックパンサー/ティ・チャラは、2016年に公開された映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で初登場。2018年には単独映画『ブラックパンサー』が公開され、その続編となる『Black Panther: Wakanda Forever』の制作も進められていたが、2020年8月、大腸がんにより死去。43歳というあまりにも早すぎる死を、世界中のファンが嘆き悲しんだ。
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チャドウィックの死後、ファンの間では伝説的なキャラクター“ティ・チャラ”を演じる俳優をキャスティングしなおすべきかどうかで意見が割れることに。これに関して、マーベル幹部は“ティ・チャラがMCUに登場することはない”と述べ、代役は考えていないことを発表したが、チャドウィックの実兄デリック・ボーズマンは違う考えを持っているようだ。
米TMZの取材に応じたデリック氏は、ティ・チャラというキャラクターをここで終わらせるのではなく、『ブラックパンサー』シリーズの中で生き続けさせる必要があると発言。そのために、ほかの俳優がティ・チャラを演じるのであれば、それはそれでよいと考えていることを明かした。
デリック氏はさらに、“チャドウィック自身がティ・チャラが持つ力と彼が与えるポジティブな影響力を知っていた”“ティ・チャラの存続を望んでいたはず”とも発言。同氏は、チャドウィックが精魂込めて演じたキャラクターは、アフリカ系アメリカ人の若者に多大な影響を与えていたと説明しており、実際に、彼の甥は『ブラックパンサー』を見て科学者を目指すようになったと述べている。このことからも、マーベル側の対応は単に黒人の子供たちからロールモデルを奪っているだけだと捉えているようだ。
チャドウィックは生前、ティ・チャラの扱いについて明確な遺志を表明していなかったというが、デリック氏はティ・チャラがMCUの中で生き続けるべきという意見に弟も賛同してくれると確信しているという。
なお、オンライン署名サイト「Change.org」では現在、チャドウィックに敬意を表し、ティ・チャラ役を演じる俳優をキャスティングし直すよう求める署名活動が展開中。もう少しで賛同数が45,000人に到達する見込みだ。
Help us reach our new goal of 45K signatures. Chadwick worked far too hard to bring King T’Challa to LIFE for @MarvelStudios to kill him off prematurely. Let’s make both Chadwick & T’Challa the beginning of a legend and not the end of one. #RecastTChallahttps://t.co/tX4l8HeMlT
— E-Man’s Movie Reviews – #RecastTChalla (@EmansReviews) November 29, 2021