『ハリー・ポッター』の原作者として知られる作家のJ.K.ローリングが、トランスジェンダーの議論に再びモノ申し、炎上する事態となっている。
J.K.ローリングは12月13日(月)、自身のツイッターを更新。「警察がレイプ犯を女性として記録することの『不条理』」と題されたタイムズ紙ロンドン版の記事のリンクを貼り付けたうえで、作家ジョージ・オーウェルのSF小説「1984」から「戦争は平和だ。自由とは奴隷だ。無知は強みだ」というフレーズを引用しつつ、「ペニスを持つレイプ犯は女性だ」と付け加えて投稿したのだ。
War is Peace.
Freedom is Slavery.
Ignorance is Strength.
The Penised Individual Who Raped You Is a Woman.https://t.co/SyxFnnboM1— J.K. Rowling (@jk_rowling) December 12, 2021
ローリングがリンクを貼り付けたタイムズ紙ロンドン版には、「スコットランド警察はレイプ事件の容疑者が自身の性別を『女性だ』と自称する内容を認めた」との内容の記事が掲載されていた。
このツイートの後、ローリングのアカウントは大炎上。多くのユーザーが彼女を非難し、「彼女はトランスジェンダーの問題によくない形で固執している」と指摘した。
ポッドキャスト番組のキャスターのロブ・ルソーは「文字通り豪邸に住むほどの人物なのに、こんなことに時間を費やすなんて」とコメント。さらにプロデューサーのブレッド・アーリックは「ローリングはなんでこんなくだらないことにこだわっているんだろう」とあきれる様子を見せた。
ローリングは昨年6月にも、トランスフォビア(同性愛嫌悪)と受けとられる発言をして物議をかもしている。
「コロナ後は、月経のある人々にとってより平等な世界をつくる」と題された記事を引用し、「月経のある人々、昔はそういう人たちを指す言葉があったはずだけど。誰か教えて。ウーベン?ウィンプド?ウームド?」とツイートした。
この発言には一般の人々からだけでなく、エマ・ワトソンら映画版『ハリー・ポッター』の出演者からも非難され、ローリングは劇場公開20周年を記念する特番からも外れることとなった。