映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が公開されるにあたり、スパイダーマンことピーター・パーカーのセックスシーンを期待したファンもいたのではないだろうか。
ところが、このシリーズにセックスシーンを盛り込むことを反対した人物がいた。スパイダーマンを演じている、俳優のトム・ホランドだ。
今回「Yahoo Entertainment」の取材に応じたトム・ホランドは、今作にセックスシーンを取り入れなかった理由について、「『スパイダーマン』シリーズにはふさわしくないと思ったんだ」と説明。「ぼくたちはまだまだ子供だ。もしキャラクターたちの将来が描かれることがあるとしたら、可能性がないとは言えないけど。でも現時点で、この作品では友情や淡い恋心が中心に描かれているんだよ」と、ストーリー内でアダルトなシーンは必要ないと考えたことを明かした。
また、このシリーズでピーター・パーカーのパートナー役を演じ、プライベートでもトムとの順調な交際をオープンにしている女優のゼンデイヤも、別の理由でセックスシーンに反対していた。
同じインタビューにて、「ピーター・パーカーは、みんなにとって弟のような存在でしょ?」と口にしたゼンデイヤは、「弟がセックスするところなんて、誰も見たくないわよ。考えるだけで恐ろしいわ」と、世間が抱えるピーターとのイメージのギャップを理由としていた。
そんな中、ゼンデイヤは印象に残っているシーンについて、スパイダーマンと2人で高層ビルから飛び降りる場面を挙げている。
「2人でやらないといけなかったんだけど、とっても楽しかったの。でも、あなたはそうでもなさそうだったよね」と当時のトムの状態に言及したゼンデイヤは、「気絶しちゃうんじゃないかって心配したんだから。だってあなた、胸と背中に巨大なカメラをつけてたんだもの」と振り返った。
これにはトムも同意。当日はさらに重い機材を付けなければならなかったと明かし、「ぼくはハーネスも付けてて、その上にカメラ、それからスパイダーマンのスーツ。君はジーンズとTシャツだけだもんね。それで、人生で一番ってくらい楽しんでいるんだから、本当にラッキーだよ」と撮影時のエピソードを語った。