12月10日（金）に開催された、歌手テイラー・スウィフトの最新アルバム発売記念パーティーに参加した人々のうち、100名以上が新型コロナウイルスの検査で陽性となる大規模クラスターが発生していたことが判明した。
このイベントでは、テイラー・スウィフト自身は参加しておらず、あくまでもファンが主催した祝賀イベントであった。それにもかかわらず、600名ほどの人々が集まり、ウイルス拡散の場となってしまったのだ。
参加者については、現時点で陽性反応が出ていない人々についても隔離が要請されている。
ニューサウスウェールズ保健局は、今回のクラスター発生を受け、「12月10日（金）に、シドニーのメトロシアターで行われたイベント『On Repeat: Taylor Swift Red Party』に参加された方は、ただちに新型コロナウイルスの検査を受けていただき、7日間は自主隔離してください」と呼びかけている。
現時点で、このクラスターから派生したと思われる感染が97件確認されているという。保健局からの呼びかけには、「新変異株である『オミクロン株』の可能性が高い」と記されていた。
なおこのイベントでは、QRコードで参加者を追跡できるシステムが採用されており、今回もこのシステムを通じて複数人に連絡が取れたという。
また、保健局は参加者に対し「もし自主隔離や検査受診のルールを守らなかった場合には、ペナルティが課せられます」と警告し、罰金の額が増えていることを知らせるとともに「個人の場合は5,000ドル（約40万円）、企業の場合は10,000ドル（約81万円）の罰金となります」と付け加えている。
オミクロン株の影響により、現在世界各地で再び新型コロナウイルスが猛威をふるいはじめている。オーストラリアではすでに、クリスマスに人を集まることを制限する動きがでていたり、感染拡大防止のため音楽イベントがキャンセルされたりするなどの事態に発展している。
