イギリスで猛威をふるう新型コロナウイルスの「オミクロン株」。爆発的な感染拡大を受け、エリザベス女王はクリスマス休暇の予定を変更するという。
エリザベス女王は例年、12月末から翌年2月6日までのクリスマス休暇を、ノーフォーク州サンドリガムにある別宅で過ごしている。
しかし、米ピープル誌の報道によると、今年は移動をせず、ウィンザー城で新年を迎える予定だという。
王室関係者によると、これは昨今の新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮し、女王自身が決断されたことだそうだ。なお、休暇中のエリザベス女王のもとには、複数の王室メンバーが訪れる予定だという。
これにともない、王室ファンにとって楽しみの1つである、クリスマスの朝に王室メンバーが教会まで散策する恒例行事は執り行われないこととなった。
なお、今年4月、女王は73年間連れ添ったフィリップ殿下を亡くしている。そのため最愛の夫なしで過ごす初めてのクリスマスとなる。他の王室メンバーたちは、女王にできるだけ会いに行けるよう、それぞれに計画を立てているようだ。
ウィンザー城内はもちろん、王室メンバーも、感染防止策を徹底して訪問するという。
コロナ前であれば、クリスマスイブの午後、サンドリガムで過ごすエリザベス女王の元へ王室メンバーが訪れ、家族が集まることが恒例だった。王室ではクリスマスイブの日にプレゼントを開け、クリスマス当日には家族そろって、近くにあるセント・マリーズ・マグダレナ教会へ向かいクリスマス礼拝に参加。終了後はサンドリガムに戻り、家族でランチを共にする。
クリスマス休暇の予定について、最終決定は女王が行うものの、イギリス政府とつながりをもつ私設秘書から、感染状況などを考慮したアドバイスを受けているという。感染防止策を徹底することの大切さを、誰よりも率先して訴えているのが、エリザベス女王なのだ。