25年前に発生した美少女殺害事件について、捜査が依然継続されているが、現場に残されたDNAから真犯人につながる鍵が見つかるかもしれない。
12月20日(月)、コロラド州のボールダー警察は、1996年に起きた6歳の少女ジョンベネ・ラムジーちゃん殺害事件について、1,500以上の証拠品を処理したと発表した。
関係者によると、この捜査では今月までに約1,000のDNAサンプルが分析されているという。そして、現代の著しい技術の進歩により、「複数の容疑者」につながる可能性が出てきたのだ。
ボールダー警察は、「新技術を積極的に取り入れてDNA検査を進めていくことで、捜査をさらに強化し、この事件に適用できるものかどうかを見極めていく」との、声明を出している。
「ジョンベネ殺害事件」は発生直後から日本でも大きな注目を集めていた。殺害されたジョンベネ・ラムジーちゃんは、数々の美少女コンテストの舞台に立つ有名人だったのだ。そんな彼女が、1996年12月26日、地下室で頭を殴られ、首を絞められ、性的暴行を受けて亡くなった。
当初、疑惑の目を向けられたのはジョンベネの両親パッツィとジョンだった。しかしジョンベネの衣類から採取されたDNAが、両親のものと一致しなかったため、2008年、同じく容疑がかけられていた息子のバークとともに潔白が証明された。
そして2016年、ジョージア州に住むジョン・マーク・カーという男が、ジョンベネを殺害したとして逮捕されたが、現場に残されたDNAが一致しなかったことから、証言が虚偽であるとされ、不起訴となった。
この年、捜査当局はジョンベネ殺害事件に新たなDNA検査の導入を検討していることを発表。現在2000万人以上の犯罪者や逮捕者のDNAデータなどを持つ、FBIのデータベースが利用できるようになっている。