「ワンダヴィジョン」などで知られる俳優のポール・ベタニーが、ジョニー・デップがThe Sun紙に対して起こした名誉毀損訴訟の中で公開された、プライベートなメールのやりとりについて言及している。
ジョニー・デップといえば、自身のことを「DV夫」と表現したイギリスのタブロイド紙The Sunに対し、名誉を毀損されたとして訴えを起こした。しかし、2020年11月にジョニー側は敗訴。さらに、今年3月に求めた裁判のやり直しも棄却された。
そんなジョニーとポール・ベタニーはこれまで複数の作品で共演しており、プライベートでも親交がある。ジョニーの元妻アンバー・ハードが、彼からのDVを告発した際には、「もう何年もジョニー・デップを知っているし、その中で彼が誰かと交際していた時期もある。彼はぼくが知る中で最も優しく、思いやりあふれるジェントルマンだ。これだけは言っておきたかった」と、ジョニーを擁護するツイートを発信した。
そして、2020年2月に行われたデップの裁判の中では、2013年にポールとジョニーが交わしたとされるメールが公開された。この中には、アンバー・ハードに関する生々しい内容も含まれていたのだ。
ジョニーはポールに、「アンバーを燃やしてやろうぜ!」と送っていた。これに対しポールは、「よく考えてみたんだが、彼女を燃やすべきではないと思う。彼女はいい仲間だし、見た目がいいし、魔女だという確証もない。こういう時には、まず溺れさせてみてはどうかな?どう思う?」と返答。
さらにデップは、「じゃあ、燃やす前におぼれさせようか!それから本当に死んだか確かめるために、彼女の焼死体を犯してやるよ」と送信。かなり狂気に満ちた内容だとして、公開された当時も大きな注目を集めた。
そんなポールが今年12月、インタビューの中で初めてこのメールについて言及した。
The Independentの取材にて、記者からこのメールに関するコメントを求められたポールは、「口にするには本当に難しい話題だ。それに、今何か話しても火に油を注ぐだけだろう」と口にした。
そのタイミングでポールの広報担当者が話題を変えるよう促したが、ポールは話を続ける判断をした。
「とても奇妙だったんだ。本当にとても奇妙な瞬間だった」と切り出したポールは、「何が奇妙かって、ロンドンで最も評判の悪い新聞社とその弁護団が突然、10年間分ものメールをさかのぼってチェックし始めたことだ。10年分ものやりとりが多くの弁護士の目にさらされる。これがどんな気持ちになるか、想像できる?ぼくが言えるのは、とにかく不快な気分だったってことさ」と続けた。