人気モデルのベラ・ハディッドが、人気下着ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」と再び仕事をすることを決意。その理由について明かしている。
2020年はじめ、「ヴィクトリアズ・シークレット」のチーフ・マーケティング・オフィサーを務めていたエドワード・ラゼックが、モデルたちにセクハラや嫌がらせ行為をしていたというニュースが報じられた。
報道では、当時23歳だったベラ・ハディッドが、下着の採寸をしている際、ラゼックがその様子を眺めているだけでなく、「パンティーなんてどうでもいい」という言葉を放ったという。
さらに彼は、「テレビ各局が、ベラがこの完璧なおっぱいでランウェイを歩く様子を放送できるのかどうか、それが問題だ」といった不適切な発言をしたと伝えられている。現場では、ほかのモデルからも「下着越しに下半身を触られた」というセクハラ被害の証言が浮かびあがった。
そんなベラであったが、「ヴィクトリアズ・シークレット」と再び仕事をすることを決意したという。
E!Newsの取材の中でベラは、「自分が成長を実感したもう一つの方法、それは私にとって重要なことで、かつて自分が無力だと感じていた環境に身を置き、今ではとても力強く、安心できるように感じることなの」と説明。
さらに「下着姿でコマーシャルを撮影するのは不快だというのが、人々に理解してもらえるかどうかわからない。それは心地よくはないことだから。だから今の私にとっての『ヴィクトリアズ・シークレット』は、私たちのことをとても気づかってくれているの」と、同ブランドが以前よりもいい環境に変化していることを明らかにした。
「ヴィクトリアズ・シークレット」といえば、かつて人気を博したが、非現実的な体型の女性モデルを起用し続け、プラスサイズモデルやトランスジェンダーのモデルの採用を拒否するような発言をしたことから一気に批判が集中。経営難に追い込まれ、毎年恒例であったショーは中止となった。
以降、「ヴィクトリアズ・シークレット」は、“世界中の全ての女性の支持者”として顧客に寄り添うため、プラスサイズモデルや、トランスジェンダーのモデルを次々採用。さらに、サッカー選手のミーガン・ラピノーやスキー選手のアイリーン・グー、インド人女優のプリヤンカ・チョープラー、そしてプラスサイズモデルのパロマ・エルセッサーといった様々な業界で活躍する女性たちと契約し、イメージを一新させている。