1978年9月、オレゴン州の国立公園にヒッチハイクで向かっていたカーク・ワイズマン(当時19歳)とシンシア・フライヤー(当時17歳)の2人が突然失踪、2ヶ月後に遺体で発見されるという事件が起こった。この度、この事件について40年以上ぶりに新事実が発覚したという。
1月13日(木)、担当刑事のダン・トワリーが記者会見を行った。会見の中でダン・トワリー刑事は、「この40年間、複数の証拠をもとに、複数の人物を捜査していたが、未解決のままだった」と振り返った。ところが2018年、シンシア・フレイヤーの衣類といった遺品を鑑識にまわしたことで、1年後に新たな証拠が見つかったという。
新たに見つかったのは、性的暴行を受けたとされていたフレイヤーの衣類に残っていた、男のDNAだった。そしてこのDNAを解析したところ、昨年夏、レイ・ウィットソン・Jr.という容疑者にたどり着いたのだ。
レイ・ウィットソン・Jr.は1996年にテキサス州で死亡していたが、彼の子供がDNAサンプルの提出に同意。解析したところ、フレイヤーの衣類から発見されたDNAと一致したという。
またウィットソンは事件当時、被害者2人が訪れたとされている地区の近くに引っ越しており、事件当日は現場付近にいたことも確認されている。またウィットソンが、殺害に使われたとみられる銃と同型のものも所持していたことから、検察は「もし彼が生きていれば、起訴するには十分」だと発表している。
そしてトワリー刑事はこの事件について、「今回の結果をもって捜査を終了する」と明らかにした。
記者会見の中で担当検事のイブ・コステロは、「被疑者は死亡していたものの、被害者家族にとっては、ようやく終結を迎えられた」と語っている。
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