人気ファンタジーシリーズ『トワイライト』に幻の脚本が存在していたことがわかった。この脚本では、ベラ・スワンとエドワード・カレンのロマンスが描かれることはなかったようだ。
これはポッドキャスト番組「The Big Hit Show」に出演したシリーズ監督のキャサリン・ハードウィクと脚本のマーク・ロードが明かしたもので、映画の原案はステファニー・メイヤーによる原作小説の内容とはかけ離れたものだったという。
マーク・ロードによると、映画化にあたり、プロデューサーが、ロマンス色が強いことで男性客が離れてしまうことを懸念しており、そんな男性客を引き込むため、台本内に多くのアクションを加えていたという。
そして持ち上がったのが、カーライル・カレンとシャーリー・スワンが殺害され、ベラはショットガンでヴァンパイアを倒し、最終的には自身もヴァンパイアになってしまう、という、ロマンス要素の全くないストーリーだったのだ。
マークはこのストーリーについて、ベラがただ恋に落ちるのではなく、「女性キャラクターとしての強さを表現したかった」とフォローしてる。
さらに、この話は本当なのかとたずねられたマークは、「本当だよ。すごくかっこいいだろ?あの女の子がヴァンパイアを撃ち殺すんだ!何もかも彼女にふっとばしてもらいたかったんだよ」と告白。
しかし、制作初期まで生きていたこのストーリー案は、キャサリン・ハードウィクが監督に就任したことで一蹴されたという。
キャサリンは当時について、「『まず、この原案はゴミ箱行きね』って言ったわ。全然よくない。原作小説に沿って作らないとダメだってね」と振り返ると、「原案では、ベラがジェットスキーに乗ってFBIに追われる設定だったの。一流アスリートみたいにね。もちろん、原作にはこんな描写一切なかった」と付け加えている。