歌手ブリトニー・スピアーズの父ジェイミー・スピアーズが、彼女の寝室を盗聴していたことが、元FBI捜査官により証明された。
ブリトニー・スピアーズといえば、昨年11月まで実の父ジェイミー・スピアーズによる成年後見人制度の下、仕事や財産、私生活にいたるまで管理されていた。
後見人制度解消にいたる裁判の中でブリトニーは父親から監視や盗聴をされており、制度そのものが虐待にあたると主張していた。
そして昨年11月、ようやく成年後見人制度が解消されることとなったが、この度、ブリトニーによる「父親からの監視、盗聴」という主張を元FBI捜査官が証明した。
これはブリトニーの弁護士マシュー・ローゼンガードが1月18日(火)に提出した裁判資料に記載されたものだ。
裁判資料の中で元捜査官は、「私は、ブリトニーさんが寝室で行っていた弁護士や友人との会話を、ジェイミーさんが盗聴していたという疑惑について、裏づけを取った」とつづっている。
この元捜査官は、ブリトニーを担当していたセキュリティ会社の元社員アレックス・ブラゾフと面会。アレックス・ブラゾフは、過去にThe New York Timesの取材に応じ、ブリトニーの部屋に盗聴器を設置したと告発していたことから、聞き取りを行ったという。
ブラゾフはこの聞き取りにて、彼が2012年にこのセキュリティ会社に入社した時にはすでにブリトニーの通信記録の監視は始まっていたと主張している。
さらに、寝室に盗聴器を仕かけることはセキュリティ会社側からの提案であったが、ジェイミーがこのアイデアを気に入ったため、実行に移されたことが発覚した。
元捜査官はこの聞き取りにおけるブラゾフの発言が「信用に値する」としたうえで、裁判資料には、カリフォルニア州プライバシー侵害法により、「同意なしに会話を録音した者は、刑事罰が課される可能性がある」と記している。