俳優のジョン・ステイモスが、急逝した俳優ボブ・サゲットにおくった弔辞を公開した。
ボブ・サゲットは1月9日、スタンドアップコメディライブに出演するため滞在していた米フロリダ州のホテルで亡くなった。享年65歳だった。
ボブとジョン・ステイモスは、1987年から1995年にかけて放送されていたファミリードラマ「フルハウス」、2016年に放送された「フラーハウス」で共演。まさに盟友として、長い間交流を深めてきた。
このたびジョンは、ロサンゼルス・タイムズに弔辞の全文を寄せ、ボブがいかに自身の人生に影響を与えたかをつづっている。
弔辞の中では、ジョンの人生で最もつらかった時期に、ボブがそばにいて支えてくれたことが明かされた。
「何もかもがめちゃくちゃになってしまった時に、それでも彼ならば、そばにいてくれるだろうと思っていた」とつづったジョンは、「ぼくの両親が亡くなったとき、そばにいてくれたのは他の誰でもなく、ボブだった。父の葬儀の時に司会をしてくれて、ジョークで笑わせてくれたんだ。離婚、死別、絶望、暗い日々、その全てにおいて彼はそばにいてくれた。恋愛、結婚、子育て、明るい日々、その全てにおいて彼はそばにいてくれた。ぼくにとって、彼は『生命線』だった」と続けた。
さらに、ボブがいかに愛にあふれ、何者にも代えがたいユーモアのセンスを持った人物だったかに触れたジョンは、訃報を聞いた際の心境について、「崩れ落ちた」とし、「打ちのめされ、自分は誰も助けることができない無価値な存在なんだと感じた」とつづっている。
そんなジョンは、しばらくボブの死を受け入れられなかったという。
「彼の死を否定しながら数日を過ごしてきた」とつづったジョンだったが、「でも今、ぼくは気づいたんだ。そんなことしなくていいって。『さよなら』をいう必要もない。彼はぼくの心の中にいるんだから。今後もぼくは毎日、彼に語りかけ続ける。『君という存在が、いかにぼくの人生に影響を与えたか』ってね」と付け加えた。
そしてジョンは、今後ボブのような友人は現れないだろうとし、ボブはずっと自身にとって親友であり、守護天使であると語ると、「ベイビー、愛してる」という一文にて締めくくっている。