女優アナ・デ・アルマスのファン2名が、2019年に公開された映画『イエスタデイ』の本編から彼女の出演シーンがカットされていたことを不服とし、提訴したことがわかった。
このファンたちは、アナ・デ・アルマスが出演していた予告編を見て映画をレンタルしたが、シーンがカットされていたことにより「だまされた」と主張しているという。
作品を制作したユニバーサルを相手取り、裁判を起こしたのはコナー・ウォルフ(38)とピーター・マイケル・ローザ(44)で、2人はアマゾンプライムビデオでこの作品の予告編を視聴した後、3ドル99セント(約454円)支払って本編をレンタルした。ところが、視聴後にアナが作品に出演していなかったことに気がついたそうだ。
2人はユニバーサルが虚偽の宣伝を行なっていたとし、影響を受けたとみられる消費者に少なくとも500万ドル(約5億6,870万円)を弁償するよう求めている。
2人は申立書の中で、「消費者は『イエスタデイ』の予告編にアナ・デ・アルマスが登場していたことから、本編にも当然出てくるものだと考えていた。しかし彼女は一切出演しておらず、アナを見ることを目的として購入したりレンタルした消費者にとってはまったくのムダだったといえる」と訴えている。
アナは当初、女優のロクサーヌという役を演じており、主人公ジャックとトーク番組「James Corden show」にて共演するシーンが撮影されていた。このシーンでは、ジャックとロクサーヌが恋に落ちる様子が描かれる予定であっだが、公開時にそのシーンが本編からまるまるカットされてしまったのだ。
制作段階の『イエスタデイ』では、ジャックとロクサーヌ、そしてマネージャーのエリーとの三角関係を描いていたそうだが、このシーンがカットされたことにより、設定そのものがなくなったと言われている。