クロエ・キムが、オリンピック後に直面した現実と自身の変化を語っている。
2018年、平昌オリンピック女子スノーボードハーフパイプにて最年少で金メダルを獲得し、歴史に名を刻んだクロエ・キム。
今回、Time Magazineのインタビューに答えた彼女は、勝ち取った金メダルの「その後」について語った。
インタビューの中でクロエは、「自宅に到着した直後から、大好きな場所にも行けなくなった」と、“時の人”となったことにとまどいを隠せなかったことを明かし、「これにはなんだかイライラしたわ。私はただ、1人でこの家を離れ、勝負の地に向かったあの日のように戻りたかった。でも、それは不可能なことだったの」と続けた。
そして、「みんなが愛してくれて、サポートしてくれることには本当に感謝してる。でもみんなには、私があの場所に立つまでにどれほどのものを乗り越えてきたのか、理解しておいてほしい。みんな、『(オリンピック直後に)クロエ・キムに会ったけど、すごくイヤな女だった』なんて思ってるかもしれない。私はイヤな女なんかではないわ。私は人生において最も疲れる2ヶ月間を過ごしてきた。なのに家に帰ってきた直後に悪口を言われるなんて」と語ったクロエは、「私はただ、お気に入りのハムチーズサンドを買って、あの場所を離れたかっただけなの」と訴えた。
さらにクロエは、生活が一変してしまったことに耐えられず、金メダルをゴミ箱に投げ入れてしまったことも告白。しかしその後、ゴミの中から救出され、それ以降、考え方が変わったという。
クロエはそんな心境の変化について、「私はもう、なにも気にしないことにしたの。若い頃の私に伝えるとすれば、『ツラいこともたくさんあるし、いじわるなことを言ってくる人もいる。でもだんだんと無くなってくるし、これからの人生、いいこともたくさん起こる。悪いことばかりではないの』って言うかな」と語り、「もちろん、うっとうしい。でも、うっとうしい蚊みたいなもの。ただ後ろで飛んでるだけ」 と付け加えている。