俳優のテイラー・ロートナーが、映画『トワイライト』シリーズに出演していたころの日常を振り返っている。
現地時間1月27日(木)、トーク番組「Today」のインタビューに登場したテイラー・ロートナーは、16歳の時に『トワイライト』シリーズでジェイコブ・ブラック役を演じたことにより、予想を上回る注目を浴びてしまったと明かした。
テイラーは当時、一躍人気者になってしまったことに圧倒され、「普通の生活」には戻れないとさえ感じたという。
番組の中で「一夜にしてものごとがガラッと変わることって、人生の中でそう多くない。でも、名声こそがまさにそれだった。それに、一夜にして消え去った。ぼくが16、17、18歳だった時、少し散歩したいとか、ちょっとデートしたいって外に出ただけで、12台もの車が家の外で待ち構えてるんだ。空港だろうがどこだろうが、ぼくが現れる場所にはどこにだってついてきた。それに、数千人ものファンが叫ぶようにぼくの名前を呼ぶ声も聞こえた」と当時を振り返った。
これにより、テイラーは正体がバレることを恐れるようになり、10年間にわたってスーパーや映画館に行くことができなかったという。10年の時を経て、久しぶりにおとずれたスーパーでは、「自由」を感じたそうだ。
「一切外出しないか、外に出ないといけない時は帽子をかぶり、サングラスをつけて、常に警戒していた」と語ったテイラーは、「すっかり恐怖心が芽生えてしまったんだ。外に出ることが不安になった。それで、外出できなくなったんだ」と、当時の苦悩を明かした。
そんなテイラーは現在、表舞台から距離を置いている。それでも、4、5年前より現在の方が生活しやすいという。
そして、「有名になることに価値はあるか?」と問われたテイラーは、数年前までなら「ノー」と答えていたとした上で、「今のぼくも、『ノー』って言うだろうけど、その経験から学んだこともある。だからぼくは今幸せなんだ」と語り、「あの経験が、今のぼくを作ってる。それには感謝しているよ」と付け加えている。