歌手ジャネット・ジャクソンが、「キング・オブ・ポップ」と呼ばれた兄マイケル・ジャクソンとの関係を語っている。
アメリカのテレビ局「Lifetime/A&E」にて、自身初となるドキュメンタリー「Janet Jackson」に出演したジャネット・ジャクソンは、兄マイケル・ジャクソンがスターへの階段を駆け上がっていくと同時に、兄と妹の関係が改善されたと明かした。
音楽一家「ジャクソン家」の一員として育っていく中で、「まだ幼かったころは、マイケルから『ブタ』とか『ウシ』とか、ヒドイあだ名で呼ばれて、からかわれたこともあった」と明かしたジャネット。
しかし1982年、マイケルがアルバム「スリラー」を発売すると、2人の関係に変化のきざしが現れたという。当時ジャネットは16歳、マイケルは24歳だった。
「『スリラー』のアルバムは私も大好きだった。そしてその時初めて、私と兄の関係が変わり始めたって感じたの。変化が起き始めてるって」と語ったジャネットは、「彼はときどき、私の部屋にやってきては作品について色々と話をしていたんだけど、なぜかこの時だけ、彼は私の部屋にやってきても何も話さず、そのまま出ていったの。この時を境に、私とマイケルは別々の道を歩み始めた。マイケルは昔みたいに、ただ楽しいだけの存在ではなくなったのよ」と振り返っている。
そして1993年、マイケルが初めて児童虐待で告発される。この時ジャネットは、マイケルのそばにいようと決意したという。この決断は、彼女がコカ・コーラ社との契約を解除されるという結果につながった。
ジャネットは、「とってもストレスがたまるものだったわ」と明かし、「私たちにはそれぞれの人生がある。彼がたとえ私の実の兄だとしても、それだけはどうすることもできないわ。でも、私は彼のためにそばにいたかった。そして、できる限りサポートしたかったの」と、当時の決断理由を語っている。