食料品や日用品の買い物代行サービス「インスタカート」のスタッフが、自身の直感により、ガスもれで命の危機にあった客を救ったと告白。モデルのベラ・ハディッドら多くの人々から称賛の声が寄せられている。
今回、ヒーローとなったのは、インスタカートで代行スタッフとして働くジェシカ・ヒッグス。彼女は投稿したTikTok動画の中で、自分で買い物に行けない高齢の父親の代わりにと、女性客から受けた注文の品を届けに行った際のエピソードを明かした。
@jessicahiggs3 @Instacart #28DaysOfEucerin #fyp ♬ original sound – Jessica Higgs
「私はいつも、お客さまのために何か特別なことができないかと考えているの。でも今回はなぜか、いつもよりさらにじっくりと、お客さまの様子をチェックしていたのよ」と語ったジェシカ・ヒッグスは、今回の異常事態に気づいた理由について、注文者からは配達した食料品は玄関に置いておくようにと指示されたものの、「何か直感のようなものが、『いや、この人を助け出さないといけない』って呼びかけてきたの」と明かした。
インスタカートでは、届けた品物は玄関先に置いておくことがルールとなっている。しかし「何かある」と感じたジェシカは、呼びかけに応じた高齢男性に、品物を家の中まで運び入れることを申し出た。
ジェシカは当時の様子について、「私は私の判断で、品物を家の中に運び入れて、男性が指示するところに置いたの。本来はしてはいけないことなんだけど」と説明。
さらに、「玄関先に品物を置いた写真を撮って、その場を去ればいい。本来はそれだけ。でも今回は、なぜか立ち去ることができなかった」と語ると、「だから注文者の女性にメッセージを送ったの。男性がすごく具合が悪そうだったから、どうしたらいいのかわからなくて。『お届け完了』ボタンを押してしまったら、依頼主とメッセージのやりとりができなくなてしまうから、最後にどうしても伝えておきたかった。『男性の家に、プロパンガスのタンクがあるのを見た。家の中に少し入っただけでも、めまいがしたからガスもれが起きてるかもしれない』って」と続けた。
その後、ジェシカのもとには注文者の女性から「息子が様子を見に行く」との返信があったうえ、ジェシカが受け取るチップの額が14ドル(約1600円)から100ドル(約11500円)に変更されていたという。
そしてさらにジェシカが心を打たれたのが、その後受け取った注文者からのメッセージだった。
その中には、「本当にありがとうございます。息子が様子を見に行ったところ、やはりガスがもれていました。あなたは父と息子の命を救ってくれたのです」とつづられていた。
ジェシカが一連のエピソードを涙ながらに報告したこの動画は、すでに300万回再生を記録。寄せられた約15万5000件のコメントの中には、あのモデルのベラ・ハディットのものも。ベラは「あなたはただのインスタカートスタッフではないわね。日々、誰かの助けになってる。それにはあなた自身も気づいていないかもしれないけれど。あなたがあなたでいてくれたことに感謝」とジェシカの功績をたたえた。