映画監督のローランド・エメリッヒが、『スター・ウォーズ』や『マーベル』シリーズを批判している。
ローランド・エメリッヒといえば、『インデペンデンス・デイ』や『GODZILLA』などのSFや自然災害作品を多く手がけ、「ハリウッドの破壊王」として知られている。
そんな彼が、『スター・ウォーズ』や『マーベル』シリーズが成功をおさめることについて、「映画業界の未来をおびやかすもの」だと発言しているのだ。
『スター・ウォーズ』や『マーベル』シリーズについては、かねてから「大ヒットシリーズ」の名のもとに巨額予算が投じられて製作されることから、映画製作者たちからは「シリーズ物でない映画が成功するチャンスがなくなる」と反発の声があがっていた。
今回、最新作『Moonfall』のPRをかねて、ウェブメディア「Den of Geek」のインタビューに答えたエメリッヒは、巨額予算が投じられたシリーズ物ばかりが製作される現状について、「どう考えても、業界はマーベルやDCコミック、スター・ウォーズに支配されているね」と語ると、「誰もオリジナル作品をつくろうとしなくなってる。業界が少しダメになりはじめているよ」と苦言を呈した。
そんなエメリッヒは今後も、VFXを活用した派手な演出の自然災害映画を作り続けていくことが自身の使命だと述べている。
インタビューの中で「大胆に新作映画を作るべきだなんだ」と訴えたエメリッヒは、「ぼくはクリストファー・ノーランこそがその道の達人だと思ってる。彼は自分が望むものはなんでも映画にすることができる人だからね」と『TENET テネット』などで知られる大物監督の名前をあげた。
そして、「自分で言うのもなんだが、ぼくもある程度、名が知られてると思ってる。特に自然災害をテーマにした作品ではね」と付け加えている。