米時間2月13日、米カリフォルニア州イングルウッドにSoFiスタジアムで、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の優勝決定戦「第56回スーパーボウル」が開催。ハーフタイムショーに登場したエミネムが見せたあるポーズが話題となっている。
今回のハーフタイムショーは、エミネム、ドクター・ドレー、メアリー・J・ブライジ、スヌープ・ドッグ、ケンドリック・ラマーといったヒップホップ界のレジェンドたちが登場。さらにサプライズゲストとして、50セントが登場した。
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ヒップホップ界のレジェンドたちのパフォーマンスに会場は大盛り上がり。中盤に登場したエミネムは、「Forgot About Dre」と、大ヒット曲「Lose Yourself」を披露。またパフォーマンスの最後には、片ひざをつくポーズをした。
Eminem the GOAT for kneeling even after the NFL told him not to do it pic.twitter.com/b64NL2Rz63
— Gifdsports (@gifdsports) February 14, 2022
2016年、NFLの元スター選手のコリン・キャパニックが、警察の残虐(ざんぎゃく)行為や人種的不公平への関心を集めるため国歌演奏中に起立することを拒否し、片ひざをついたことでNFLから事実上追放された。この動きは文化的な論争を巻き起こし、トランプ元米大統領は当時、このポーズを国や国旗に対する不敬であると批判した。
この一件以来、片ひざをつくポーズは禁止されているが(チームオーナーの承認が必要)、エミネムは人種差別への抗議として、あえてこのポーズをハーフタイムショーで披露した。
これに対しNFL側はどう感じているのか。報道によると、NFLはエミネムの片ひざをつくポーズを止めようとはしなかったという。
リーグ広報担当のブライアン・マッカーシー氏は、「我々は今週行われた複数のリハーサルでショーのすべての要素を見ており、エミネムがそれをしようとしていたことは認識していた」と述べている。
エミネムのこの片ひざをつくポーズにネット上は「エミネムがニーリング(片ひざをつくポーズ)を見れてうれしい」「エミネムをリスペクトする」「エミネムはやっぱりキングだ」と称賛のコメントが投稿されている。