チャールズ皇太子の慈善団体に警察の捜査が入ったようだ。
経済誌Forbesが報じたところによると、英国警察の捜査を受けているのはチャールズ皇太子が設立した慈善財団「The Prince’s Foundation」だ。
事の発端は、サウジアラビアの実業家マフフーズ・マレイ・ムバラク・ビン・マフフーズから多額の寄付を受ける代わりに、当時の財団の代表であったマイケル・フォーセットが勲章の授与や英市民権を約束したと伝えたSunday Times紙の記事だという。
この疑惑を受けてマイケル・フォーセットは11月に代表を辞任。マフフーズ・マレイ・ムバラク・ビン・マフフーズは一連の疑惑を否定しているそうだ。
英国警察は特別捜査班を立ち上げ、関連情報を持っていると思われる人物に連絡を取るなど、査定作業を行ったうえで捜査を開始したという。
一方、チャールズ皇太子の代理人はロイター通信の取材に対し、「チャールズ皇太子の慈善団体への寄付を理由に英市民権を与えるといった疑惑について、彼自身は一切把握していない」と述べている。チャールズ皇太子はあくまで財団の設立者であり、運営には一切たずさわっていなかったそうだ。
またSunday Times紙は2016年11月、バッキンガム宮殿で行われた私的な式典にてチャールズ皇太子がマフフーズ氏に名誉を与えていたが、このできごとについて、王室の活動記録には残されていなかったと指摘している。
なお、英国警察によると、現時点でこの件に関する逮捕者は出ていないという。
また「The Prince’s Foundation」の代理人は「捜査中のためコメントは差し控える」として詳しい内容を明らかにしていない。
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