女優のシャーリーズ・セロンが、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』撮影現場での壮絶体験を明かしている。
シャーリーズ・セロンといえば、2015年のアクション映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に出演。この撮影を通し、シャーリーズが共演していた俳優トム・ハーディと深い確執を抱えていたことは、広く知られた話だ。
そんな中、2月22日(火)、芸能レポーターのカイル・ブキャナンによる撮影現場の裏側をつづった著書「Blood, Sweat & Chrome: The Wild and True Story of Mad Max: Fury Road」が発売され、現場で起こった2人の「大ゲンカ」の詳細が明らかになったのだ。
この本では出演者やスタッフに細かなインタビューをおこなっており、当時の状況について詳しく語られている。
ある撮影日、トム・ハーディが現場に3時間遅れでやってきたことがあったという。
シャーリーズはその日、予定されていた8時ちょうどに到着し、衣装に着替えてスタートを待っていた。一方、時間通りに来るよう指示されていたトムはあらわれなかったのだ。
カメラマンのマーク・ゲルニヒトはインタビューの中で「彼は朝、絶対に時間通りに来ないことで有名だったんだ」と明かしている。
また撮影助手のリッキー・シャンバーグはトムの行動について、「あれでマウントを取ろうとしていたのかどうかはわからないが、意図的にシャーリーズを挑発しているように思われた。ぼくからすれば、シャーリーズはプロだし、どんなに朝が早くてもきっちり守る人だから、遅刻という行動が彼女を怒らせることをわかっていたんだろう」と付け加えた。
そして、集合時間から3時間がたち、トムがようやく現場にあらわれると、しびれを切らしたシャーリーズはトムに向かって罵声を浴びせたという。
マーク・ゲルニヒトによると、シャーリーズは待機していたセットから飛び出し、「無礼にもほどがある」「このクソ野郎には、クルーを拘束した分10万ドルの罰金を支払わせるべきよ」とトムに怒鳴りつけたという。
「まさに彼女の言うとおりだった。彼女はあらゆる暴言を叫んでいたよ。トムにも聞こえていたはずなんだけと、トムはわざわざ彼女のところへやってきて、『オレに何て言った?』って詰め寄ったんだ」と語ったマークは、「彼はかなり攻撃的な感じで、シャーリーズは身の危険を感じたようだ」と続けた。
なおシャーリーズ自身も、当時について「命の危険を感じた」と明かしている。
このことがきっかけになり、シャーリーズのそばに常にプロデューサーのひとりがつき、警護された状態で撮影が続けられたことが明らかとなった。