ジャシー・スモレットは、俳優としての復帰を熱望しているようだ。
人気ドラマ「Empire 成功の代償」に出演していたジャシー・スモレットは、2019年1月、覆面をつけた男2人組に突然襲われ重傷を負った。当初は人種差別や同性愛嫌悪者による「ヘイトクライム」と見られていたが、これがスモレットの自作自演であったことが発覚。
6件のうち5件の重罪で有罪判決を受け、150日間の服役と、30ヶ月の重罪保護観察に服することになる。また2万5000ドル(約290万円)の罰金を支払うこととなった。
そんな中、スモレットと15年来の友人だという投資家のトム・ウィルソンが取材に応じた。
スモレットの状況について「彼はなんとかして乗り越えたいと思っている」と語ったトム・ウィルソンは、「判決が希望通り行けば、スモレットは映画の仕事に復帰することになるだろう」と続けた。
スモレットとウィルソンは、裁判の前まで、1991年に発表されたジェームズ・アール・ハーディの小説「B-Boy Blues」の劇場版製作に取り組んでいた。この作品で、スモレットは映画監督としてもデビューする予定だった。
またスモレットは映画業界だけでなく、慈善活動にも積極的に復帰していきたいと考えているという。
ウィルソンは2006年のチャリティイベントで初めてスモレットに出会い、2010年に発生したハイチ地震でもともに被害者支援を行っていた。「ジャシーは最初にボランティアに参加し、地震の際には医療品やそのほかの物資をジャクメル(ハイチの都市)まで運んでいたんだよ」と語ったウィルソンは、「2018年にスモレットはヨーロッパツアーも企画し、収益はすべて慈善団体に寄付したんだ」と付け加えている。
ウィルソンは判決後のスモレットのキャリアについてこれ以上言及することを避けたが、今回の裁判については、汚職にまみれた司法システムのスケープゴートにされたものだと訴えている。