フロリダ州の裁判所は3月14日(月)、ボブ・サゲットの死の捜査に関する写真、ビデオ、その他の記録の公開を永久に差し止める命令に同意した。
この命令はボブ・サゲットの遺族側が要求していたもので、担当したヴィンセント・チウ巡回裁判所判事が認めた形だ。
1980年代から1990年代にかけて放送された人気ファミリードラマ「フルハウス」に出演し、コメディアンとしても活躍していた俳優ボブ・サゲットは1月9日、スタンドアップ・コメディライブに出演するため滞在していたフロリダ州のホテルにて亡くなっているところが発見された。65歳だった。
現場には事件や薬物の可能性がなかったことから、死因の特定に時間を要していたが、その後、後ろ向きで倒れた際に頭部にケガをし、気づかないまま眠ってしまったことが原因だったと発表されている。
検死報告書によると、ボブには頭蓋底(頭の付け根部分)の骨折に加え、眼窩(頭蓋骨の眼球が入る部分)の骨折や、頭皮の切り傷、脳と脳をおおう組織の間に出血が見られたという。
これを受け、ボブの妻ケリー・リゾと3人の娘たちは、オレンジ郡保安官事務所と地方検死官事務所からの死亡調査に関わる記録の公開を禁止するよう求めて訴訟を起こしていた。
今回、記録の公開を永久に禁止する命令が下ったことで、サゲットの遺族側代理人は「サゲットさんの家族全員が、今回彼の死に関する情報の公開を差し止めて欲しいという要求が認められたことに感謝しています。これにより、彼の突然の死と向き合うため、彼らのプライバシーも守られました」と声明を発表。
さらに「この問題が解決されたことをうれしく思います。これからも前を向き、心をいやしていく日々は続いていくことでしょう。家族に寄せられた祈りやサポートの声には心から感謝しております」と付け加えている。