『ウエスト・サイド・ストーリー』などで知られる名監督のスティーブン・スピルバーグが、ネットフリックスの大ヒットドラマ「イカゲーム」に関して発言し、炎上してしまっているようだ。
スピルバーグ監督は、週末に行われた全米プロデューサー組合賞のパネルで「イカゲーム」についてコメント。「一昔前、観客を映画に引き込むのは(アメリカ)国内のスターたちだった」「でも今、面白いことに”無名の人”がミニシリーズ全体で主演を務めたり、映画に出演したりできる」と話し、さらに「『イカ・ゲーム』が登場したことで、我々全員の計算を完全に変えてしまった」と付け加えたのだ。ネットフリックスが“無名の人”にプロジェクトを指揮する機会を与えることについて、拍手を送ったスティーブ。彼はネットフリックスやこのドラマを賞賛しているようにも思えるが、多くの人が注目したのは”無名”というワードだった。
この発言はすぐにソーシャルメディア上で話題となり、「イカゲーム」の出演者は“無名”ではなく、長い間韓国の芸能界で活躍していると指摘した声もあった。
「イカゲーム」の主演であるイ・ジョンジェは、『太陽はない』『暗殺』など数多くの映画やドラマシリーズに出演しており、パク・ヘスもドラマ『刑務所のルールブック』で主人公キム・ジェヒョクを演じたことでも知られている。
Twitterではスピルバーグ監督への反発の声が寄せられており、「アメリカ人はいつも、アメリカの外に世界は存在しないと思っている」「俳優、歌手、政治家、科学者、医師、弁護士、CEOはすべて他の国に存在する。無知もいいとこ」「Googleでimdbサイトを検索したら、その失敗は簡単に避けられたはずだ」などのツイートも見受けられた(いくつかのツイートは現在削除されている)。
「イカゲーム」は昨年9月からネットフリックスで配信され、同プラットフォームにおける史上最大のヒットを記録。このドラマは、多額の借金を抱えた大人たちが、子供向けのゲームで対戦。勝者には大金が与えられるが、敗者は全員命を落とすという、残酷なサバイバルドラマとなっている。