日本の映画である『ドライブ・マイ・カー』が、「第94回アカデミー賞授賞式」で見事、国際長編映画賞を受賞した。
米時間3月27日、米ロサンゼルスのドルビー・シアターにて、映画界最高峰の祭典「第94回アカデミー賞授賞式」が開催。映画『DUNE/デューン 砂の惑星』が6部門、『コーダ あいのうた』が作品賞含む3部門、『タミー・フェイの瞳』が2部門受賞した。
今回の賞で『ドライブ・マイ・カー』は、作品賞、監督賞、国際長編映画賞、脚色賞の4部門のノミネートを果たし、見事、国際長編映画賞を受賞。また作品賞と脚色賞へのノミネートは日本映画として初とだけあって、国内でもこの快挙は話題となった。
国際長編映画賞を受賞後、ステージに登壇した濱口竜介監督は、日本語と英語を交えながら興奮した様子でスピーチをおこなった。
Ahem, Ryusuke Hamaguchi wasn't finished!https://t.co/1H1Y9jC9bl#oscars pic.twitter.com/2OPm89BS9z
— ABC News (@ABC) March 28, 2022
濱口監督の受賞コメント
濱口:(英語で)ありがとうございます。(手に抱えたオスカー像を見ながら)あなたがオスカーですね(笑)。アカデミーのみなさまに感謝申し上げます。(映画会社の名を挙げ)『ドライブ・マイ・カー』をアメリカへと持ってくることができました。ありがとうございます。
(終了のBGMに)ちょっと待ってください!
ここにいる俳優のみなさんにも感謝申し上げます。(日本語で)西島秀俊さん、岡田将生さん、霧島れいかさん、ジン・デヨンさん、パク・ユリムさん、ソニア・ユアンさん、アン・フィテさん、おめでとうございます。そして、そして!ここに来られなかった全ての俳優のみなさんにも感謝いたします。特に赤いサーブ900を運転してくれた三浦透子さんに感謝します。
(日本語で)みなさん獲りました!ありがとうございます!
『ドライブ・マイ・カー』は、村上春樹による珠玉の同名短編小説が原作。新進気鋭の映画監督・濱口竜介が、この作品に惚れ込み映画化を熱望、西島秀俊、三浦東子、岡田将生らをキャストに迎え制作。今夏開催された、「第74回カンヌ国際映画祭」では、脚本賞ふくむ全4冠に輝くなど、国内外から高い評価を獲得している。
作品情報
『ドライブ・マイ・カー』
キャスト:西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、パク・ユリム、ジン・デヨン、ソニア・ユアン、ペリー・ディゾン、アン・フィテ、安部聡子、岡田将生
原作:村上春樹「ドライブ・マイ・カー」(短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊)
監督:濱口竜介
脚本:濱口竜介 大江崇允
音楽:石橋英子
製作:『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント、ビターズ・エンド
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給:ビターズ・エンド
©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
公式サイトdmc.bitters.co.jp