「第94回アカデミー賞授賞式」で、ウィル・スミスに激怒され平手打ちされたクリス・ロック。実は彼は2016年のアカデミー賞でもウィルの妻ジェイダのことをネタにしていたことが話題となっている。
米時間3月27日、米ロサンゼルスにて、映画界最高峰の祭典「第94回アカデミー賞授賞式」が開催。そのステージにプレゼンターとして登場した俳優でコメディアンのクリス・ロックは、ウィル・スミスとジェイダ・ピンケット・スミス夫妻に向かって、「ジェイダ、映画『G.I.ジェーン』の続編が楽しみだよ!」とジョークを飛ばした。
『G.I.ジェーン』(1997)は、デミ・ムーア主演の映画で、デミが坊主頭で作品に臨んだことでも知られている。クリスは、この映画を引き合いに出す形で、現在、頭を剃っているジェイダをネタにしたのだ。
ジェイダは、以前から脱毛症の悩みを抱えており、それを理由に坊主頭にしている。妻の病気をネタにしたクリスに激怒したウィルは、そのままステージに上がり、カメラの前でクリスを平手打ち。さらに席に戻った後も「俺の妻の名前を口にするな!」と、放送禁止用語を使い、クリスを罵倒した。
公の場でネタにされてしまったジェイダだが、なんとクリスは過去にも彼女をネタに笑いを取ったことがあったという。
2016年の第88回アカデミー賞授賞式で、クリスは式のホストを担当。オープニングのモノローグで、ノミネートの多様性の欠如について話し、ジェイダを含むさまざまなスターがボイコットしていると話した。
【動画】Chris Rock’s Opening Monologue
モノローグの中でクリスは「ジェイダは怒って、自分は来ないと言ったんだ。ジェイダがオスカーをボイコットするのは、僕がリアーナのパンティーをボイコットするようなものだよ。僕は招待されていないんだ」と、ジェイダを小バカにするようなジョークを飛ばした。
さらにクリスは「ウィル(の演技)はすごいよかったのに、ノミネートされなかったのは不公平だ。ウィルが『ワイルド・ワイルド・ウェスト』(1999)でギャラを2000万ドル(24億円)支払われたことも不公平だ。今年のアカデミー賞では、少し違った展開になりそうだね」と、ウィルのこともネタにしていた。