米時間3月27日に開催された「第94回アカデミー賞授賞式」中、ステージ上で妻ジェイダ・ピンケット・スミスの“坊主頭”をネタにしたクリス・ロックに激怒し、平手打ちをお見舞いした俳優ウィル・スミス。授賞式が終わったいまも世界中の映画ファンがこの話題で持ちきりだが、当のジェイダは自身の髪型についてどう思っているのだろうか。
昨晩、最優秀ドキュメンタリー作品のプレゼンターとしてステージに登場した俳優でコメディアンのクリス・ロックは、会場にいたジェイダ・ピンケット・スミスに対し、「ジェイダ、映画『G.I.ジェーン』(※)の続編が楽しみだよ!」と、坊主頭のジェイダをネタにしたジョークを飛ばした。
※『G.I.ジェーン』は、1997年公開のデミ・ムーア主演の映画。デミが坊主頭で作品に臨んだことでも知られている。
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クリスとしては軽い冗談のつもりであったが、実はジェイダは以前から脱毛症の悩みを抱えており、それを理由に頭を剃り上げていた。妻の病気をネタにされたことが許せなかった夫のウィルは、席から立ちあがり、クリスの元へ直行するや、なんと強烈なパンチをお見舞い。さらに席に戻った後も「俺の妻の名前を口にするな!」と、放送禁止用語を使ってクリスを罵倒したのであった。
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この後、ウィルは自身初となるアカデミー賞初受賞に輝いたが、海外メディアによると、この“平手打ち騒動”が原因でオスカー像を返還することになる可能性があると報じられているほか、クリスが後日、被害届を提出するようなことがあれば、ロサンゼルス警察の捜査が入る可能性もあり得ると報じられている。
次々と続報が伝えられている“平手打ち騒動”だが、公の場でネタにされてしまった妻ジェイダは自身の髪型をどう思っているのだろうか。米People誌によると、ジェイダはアカデミー賞が開催される一週間ほど前、TikTokアカウントを通じて、自身の髪型について語っていたという。
ジェイダはTikTokに投稿した動画の中で、「黒人女性であること、ハリウッド業界で髪をコントロールしようとすること。私が育った時代は、できるかぎりヨーロッパ風の髪型にすることが重要で、(違う髪型にすることは)本当に挑戦的なことだったの。だって、私はワイルドでカールした髪が好きだったからね」
「だけど、誰もそれを望んでいなかったから、私は自然とは思えない方法でいつも髪をセットしなければいけなかったの。彼らが気に入るようなね。だから、もし私がカバー撮影をしているときに、みんなが『いいえ、あなたはストレートで流れるような髪が良いと思う』という風に言ってきたら、『わかったわ。クールだけど、その髪型は私が本当にしたい髪型じゃない』って心の中で思っていたの」
「だから、私は勇気を持って、『いや、私はそんなこと(髪型)はしない』と言うようにしたの。それが私が今日も自由を感じている理由よ。私のこの坊主頭を人々がどう思おうが、どうでも良いの。なんでだかわかる?私は(自分の髪型を)気に入っているのよ」
2018年、ジェイダは自身の番組「Red Table Talk」の中で、抜け毛問題について告白。ある日シャワーを浴びていたところ、手のひらに大量の髪の毛があったとし、「なんてこと、私はハゲちゃうの?」と思ったのだという。当時について、ジェイダは“人生で文字通り恐怖のあまり震えた”と述べており、それが理由で、坊主頭を続けていることを明かしていた。
脱毛症に苦しんだというジェイダだが、自分の髪型については周囲の人物の意見など全く気にしていないようだ。
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