フー・ファイターズのドラマー、テイラー・ホーキンスが、亡くなる直前にある少女の夢を叶えていたことがわかった。
人気ロックバンド フー・ファイターズのドラマー、テイラー・ホーキンスは3月25日(金)、滞在先のホテルで遺体となって発見された。享年50歳であった。死因はまだ明らかにされていない。
ライブツアー中のテイラー・ホーキンスが亡くなるというニュースは、世界中に大きな衝撃を与えた。
そんなホーキンスは、亡くなる3日前の22日(火)、パラグアイでシンガーかつドラマーとして活動する9歳の少女エマ・ソフィアの夢を叶えていたのだという。
この日、フー・ファイターズはパラグアイの音楽フェスでパフォーマンスを行う予定だった。ところが、悪天候のため中止になってしまったのだ。
ホーキンスを「ヒーロー」だと慕い、このフェスで本物に会えると胸をふくらませてきたエマ・ソフィアは、中止の決定を受け入れることができなかった。
そこで彼女は、フー・ファイターズのメンバーが滞在するホテル前の道路にドラムセットを設置。一目だけでもメンバーに会いたいと、ごった返すファンに混じって、華麗なドラムプレイを披露したのだ。
するとこの演奏を耳にしたホーキンスが、ホテルから出てエマの前に現れたのだ。
La parte que faltaba pic.twitter.com/4E4me0iQZB
— Julius (@Julius_GPC) March 23, 2022
エマのSNSを管理する父親は、この感動的な対面の瞬間を記録した動画をツイッターに投稿。「娘はフー・ファイターズが来るとわかってから、なんとか彼らに会えないかと計画を立てていた」とつづり、「今日、彼女は彼らが滞在しているホテルの前でドラムを披露したんだ。すると誰が出てきたと思う!?夢が叶ったんだよ」とよろこびを爆発させた。
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この日ホテルの外に出てきたホーキンスは、ファンたちに必ずまた、パラグアイに戻ってくることを約束していたという。
そんなホーキンスの死を知ったエマの父親は、「私たちは打ちひしがれています」とツイート。その後、インスタグラムにてホーキンスへの追悼の言葉を述べている。