2022年のアカデミー賞の授賞式で起こった、ウィル・スミスの生放送中のビンタ。これに同イベントのプロデューサーであるウィル・パッカーがコメントしている。
ことの発端は、コメディアンのクリス・ロックがステージ上で、「ジェイダ、『G.I.ジェーン』(丸坊主の女性キャラが登場する映画)の続編が楽しみだよ!」とウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスのヘアスタイルをジョークでいじったことだ。ジェイダは過去に脱毛症で悩んでいることを公表し坊主にしており、このジョークに激怒したウィルはステージに上がり、強烈な平手打ちをクリスにお見舞いした。その後、客席に降りても放送禁止用語を使い「妻の名前を口にするな」とクリスを猛烈非難。クリスは、ショーで殴られた後、明らかにショックを受けていた。彼は自分を落ち着かせようとした後、この平手打ちのハプニングを「テレビ史上最高の夜」と皮肉で表現していた。
この後にパッカーは「えっと、、、退屈にはならないと言ったでしょ」とツイートで反応。しかしこれに対し、「自分のショーのあいだに起きた暴行事件をジョークにするのは、あなたが思っているような祝福のメッセージではない」など反発の声も上がった。
Welp…I said it wouldn’t be boring #Oscars
— Will Packer (@willpowerpacker) March 28, 2022
その後、パッカーは再び、このビンタ事件についてツイッターを更新。「黒人は、痛みに対処する際に笑いを取るという反骨精神がある。でもそれは痛みがあまりに多いから。それを解明する必要は私には感じない」「私は、これが私にとって非常に苦痛だったということを気にしないようにする」と述べた。
Black people have a defiant spirit of laughter when it comes to dealing with pain because there has been so much of it. I don’t feel the need to elucidate that for you. But I also don’t mind being transparent and say that this was a very painful moment for me. On many levels. https://t.co/zzgeKIqrHm
— Will Packer (@willpowerpacker) March 28, 2022
このウィルによるクリスへのビンタは、テレビで放映された。アカデミーはいかなる形の暴力を非難すると述べており、改めてこのハプニングについて正式に調査すると述べている。